シチリアの千年―アラブからブルボンまで

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  • サイズ A5判/ページ数 382p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784794803504
  • NDC分類 237
  • Cコード C0022

出版社内容情報

【アラブからブルボンまで】征服・被征服の歴史の中で独自の文化を育んできた「地中海の十字路」シチリアの魅力を地元の著明なジャーナリストが描く。解説「シチリア略史」付。

目次

東方の輝きと北方から来た男たち
フリードリヒ二世の時代
アンジュー家とアラゴン家の間で
一人の女王と多くの貴族たち
スペインの傘下で
公私にわたる血の復讐
カール五世と海賊と宗教裁判官
飢饉と暴動に悩まされた総督たち
シチリアを混乱に陥れたフランスの策略
サヴォイアと“アレマニ”の間で〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユビヲクワエルナマケモノ

3
本書はアラブ人のシチリア島上陸(827年)からガリバルディ率いる千人隊の上陸で統一イタリア王国へ統合されるまで(1860年)のシチリア島史。元々新聞の日曜版の連載記事として書かれたせいか、小見出しが細かくつけられ、その一つ一つは2~3ページの分量で厚さの割に読みやすい。政治史が中心で、経済面の叙述が薄いのが残念だが、スペイン統治時代の総督まで余すところなく記載され、シチリア島の歴史を知る上で非常に有益な参考文献となると思う。巻末には訳者による古代から現代までの概説もあり、先に読めばより理解しやすいだろう。2021/06/29

plum

2
海岸に流れ着いた貝殻を拾い集めてみると,イタリア半島から地中海(ティレニア海・イオニア海)に蹴りだされた石ころのようなシチリア島は,強烈な光と影の歴史をもつことがよくわかる。ギリシャの植民都市,ローマの穀倉地帯,アラブがもたらした先進的な農業,ノルマン・シチリア王国時代の文明のクロスロードとしては12世紀ルネッサンスの中心地の1つであった。一方で,ローマ時代から始まる忍従の歴史は,今日まで影を落としている。作者はイタリア憲法で保障されているシチリアの自治こそ,シチリア住民の悲願だと強調している。2014/09/28

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