出版社内容情報
【マルコ・ポーロ伝】マルコ・ポーロの実像や『東方見聞録』誕生の経緯を入念に探り,あまたある伝記物の底本となった1942年初版のマルコ正伝。原・訳註充実,図版多数。
内容説明
印刷術のなかった時代に書かれた「東方見聞録」の祖本はどこにあるのか。マルコの実像と「東方見聞録」誕生の経緯がいま、明らかになる。
目次
少年マルコ
旅
カタイ
祖国に向かって
タブリーズからヴェネツィアへ
ヴェネツィアへ
ジェノヴァ
再びヴェネツィアへ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨードー
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あまり売れてないようだけど結構面白かった。マルコがヴェネツィアに帰ってきてからも興味深い。マルコはヴェネツィア軍の一員としてか、たまたま船に乗って居た時はかは謎のようだが、とにかく敵対していたジェノバ軍に捕らえられた。収監された時、偶然にもルケティロという売れっ子の小説家が同じく収監されていた。マルコの話に興味をもったルケティロは、口述をまとめ出獄後、東方見聞録を出版。当時あまりにも突飛過ぎて信じる者も少なかったようだが、コロンブスは東方見聞録を愛読し、インドを目指したのだ。2023/03/17