内容説明
深刻な地球環境問題を射程に入れ、スミス市場社会体系に内包される普遍性を検証する。経済成長一辺倒の観点に立つ経済学や環境保護のみを重視する経済学への反省を迫る好著。
目次
序論(傲慢と社会科学;スミスにおける力の体系;古典経済学の再検討)
第1部 市場社会の倫理―ヒュームとスミス(アダム・スミスとプラトン;ヒュームとスミス;ヒュームとスミスの自然法思想;理神論をめぐるヒュームとスミス;ヒュームとスミス―道徳感情論と政治論)
第2部 市場社会の論理―アダム・スミス(自然法体系と経済学;古典経済学の成立;イギリス経済思想の展開;市場における価値論と倫理;スミスとハイエク;スミス研究の現状と課題)