出版社内容情報
【ウイリアム・アダムズ=三浦按針】按針自身が故郷にしたためた手紙等,イギリス側所蔵史料等を基に構成した按針正伝の傑作。写真・年譜等,邦版資料付。
内容説明
三浦按針自身が故郷宛にしたためた手紙など、イギリス側所蔵の資料をもとにまとめた按針正伝の傑作。
目次
第1章 日本上陸まで
第2章 日本との出会い
第3章 オランダ人とスペイン人の到来
第4章 イギリス人の到来
第5章 イギリス商館
第6章 海の旅、陸の旅
第7章 最後の旅とイギリス商館
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
3
三浦按針こと、ウィリアム・アダムスの生い立ちから死までをコンパクトにまとめた一冊。イギリス人だったが、オランダ船団に乗り組み、地球を半周する危険な大航海の末に日本に漂着(到着ではない)。ちょうど関ヶ原の乱直前の徳川家康が乗ってきた船に搭載されていた武器を接収した事から、知遇を得、その外交通商ブレーンとして重用されるようになっていく。外国人ながらも旗本に取り立てられ、妻も娶り(イギリスにも妻と娘がいた)、すっかり日本に定着するが家康が亡くなると、次の将軍の秀忠には疎まれ、イギリス商館との関係に苦しんだという2016/03/16
色々甚平
0
ストーリー・オブ・ウィリアムアダムズの翻訳本。タイトル通り日本にはじめてきたイギリス人として、日本の人や文化、生活様式や言語に初めて触れ、その中で生きていく。家康がアダムズの国や文化に非常に興味を抱き、彼を寵愛する。しかし、彼の死後、二代目の秀忠は彼らを嫌う。そして将軍の後ろ盾がなくなってしまったり。彼が出島で日本と外国の貿易の橋渡しとなって活躍したりする。短くまとめることはできないが、当時のオランダ、イギリス、ポルトガルから見た日本の姿を手紙などから見ることができる面白い本だった。2013/04/06