出版社内容情報
【往復書簡集1862-1920】近代フランス音楽を確立した偉大な二人の作曲家の60年間に及ぶ交友を,138通の手紙で辿った読者待望の往復書簡集!詳細な脚注と解説,対照年譜付。
内容説明
近代フランス音楽の両巨星による60年に及ぶ親交を刻んだ読者待望のモニュメント。長文の序論解説、詳細な脚註、音楽・文化史の中の二人を辿った対照年譜等、資料充実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つんこ
3
サン=サーンス28歳、フォーレ18歳の時からサン=サーンスがなくなる前年85歳まで実に60年に亘る往復書簡。138通現存する書簡のうち126通が所収。なぜこれだけ残っているか?サン=サーンスが几帳面でフォーレがそうではなかったから。サン=サーンスはフォーレからの手紙を封筒ごと保管、フォーレへの手紙には本文に日付を明記しており、フォーレはおかまいなしだったが捨てたりもしない人だった。フォーレが思いついたように手紙を送ると3日とおかずサンーサーンスが返事を書くというようなスタイル。凸凹だから続く人間関係。2016/07/04
しゅうあっと
2
あいかわらず、まだるっこしい表現が多くて、彼らが何を伝えようとしているのか、理解するのに一苦労です。笑 でも、この本を読む前にサン=サーンスとフォーレの伝記を読んでいたので、だいたいのことは分かりました。また、書簡集の前に簡単に彼らの歴史が書かれており、後に続く書簡集を読むうえでの助けになると思います。ある程度彼らのことを知っていれば、とても読みやすいです。彼らの間の、師弟にとどまらない友情や、家族のような愛情に、心があたたまりました!2014/02/19
hr
1
書簡が残されることは、後世にとっては有り難いが本人達にとってはどうなのだろう? サン=サーンスくらいの手練れになると、後世の目も意識して手紙を書いてそうだ。2020/06/21