出版社内容情報
コロンブス以前の先住文化と,イベリア半島から持ち込まれた文化など,人種民族,階級格差による多様性をもつラテンアメリカ社会の「家族」に光をあてた野心作!
内容説明
「家族」の視点から促えた初のラテンアメリカ“500年”史。
目次
序章 ラテンアメリカの家族史の姿
第1部 家族の史的展開(メキシコの家族史;ニカラグアの家族―サンディニスタ革命と新しい家族像;ペルー家族史―家族の伝統と近代化;ブラジルの家父長制家族の形成と展開;アルゼンチンにおける社会変動と家族;黒人家族と奴隷制度―ブラジルの場合)
第2部 現代ラテンアメリカの家族の諸相(家族と国家―法制度からみたラテンアメリカの家族;ラテンアメリカの家族と教会―ブラジルを中心として;労働力再生産単位としての世界―コロンビアの若年労働者の役割;ブラジルの企業と家族;ラテンアメリカにおける家族の心理―特にメキシコの家族について;文学のなかのインディオの家族像―ロサリオ・カステリャーノスにみる女性と家族;現代ラテンアメリカの社会と家族―実像と展望)