阜新火力発電所の最後―一つの満州史

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阜新火力発電所の最後―一つの満州史

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794801319
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

内容説明

ソ連軍の略奪・暴行で集団自決寸前まで追いつめられた、発電所従業員と家族たちの劇的な自決回避と発電所解体へと急旋回するドラマの全記録。

目次

序章 阜新
第1章 満州(満鉄;満州事変前夜;満州事変;南満州電気;満洲電業;阜新発電所;閉塞)
第2章 暴動(機器疎開;ソ連参戦;敗戦;満洲電業阜新事務所;緊急日系市民代表者会議;敗戦直後;暴動前夜;ソ連軍進駐;阜新事務所疎開;暴動勃発;啓明寮)
第3章 籠城(脱出;難関;配電盤室;犠牲者;集団自決;停電;自決回避;空腹;逝く者、帰って来る者)
第4章 解体(ソ連軍技術将校団;南満総局;トロフェノーエ・ウプラプヴェイニュ;奉天連絡行;解体開始;事故;自由;解体終了;天井クレーン取外し;阜新出発)
第5章 引揚げ(大連;それぞれの引揚げ;ポーレー報告)
終章 再生

感想・レビュー

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amanatsu

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1945(昭和20)年9月5日、満州の阜新発電所従業員とその家族は、ソ連兵の略奪・暴行に追い詰められ集団自決を計るが九死に一生を得る。当時の満州の事情や、発電所建設当時の当地の電力事情、敗戦と中国人民衆の暴動、引き揚げに伴う悲劇、そして平成時代の阜新の姿までを、かつての発電所所長だった小林精(ただし)氏の子息・義宜(よしのり)氏(当時3歳)が、後年、父親および関係者からの聞きとりや資料で著した労作。本書との巡り合いは、小生の親戚からこの集団自決の現場に居たことが書かれた年賀状が来たことによるもの。2019/07/31

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