新公害原論―遺伝学的視点から

新公害原論―遺伝学的視点から

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  • サイズ A5判/ページ数 546p/高さ 22X15cm
  • 商品コード 9784794800176
  • NDC分類 519

内容説明

目に見えないところで生命現象の奥深くを侵し、時間を経て、世代を越えて影響を及ぼすものこそが、最も今日的な、最も深刻な公害問題である。遺伝子に障害を与える放射能、生態系を破壊する農業技術など、さまざまな形態を分析しながら、「生物の進化の道筋」に照らして総合的に論じる、全く新しい公害論。

目次

序論 何を講義するか
第1章 可逆サイクルである生命現象
第2章 原子力をめぐって(恐るべき原子炉災害;ヨーロッパの汚染状況;放射線は微量でも危ない;原発周辺での実験;人工放射性核種の生体濃縮)
第3章 環境変異原をめぐって(変異原性とガン原性;氾濫する人工化合物;合成洗剤の罪悪)
第4章 近代農業をめぐって(近代育種と品種の画一化;化学肥料と農薬;砂漠化が進む穀倉地帯;国際商品化された食品)
第5章 遺伝子操作をめぐって(分子遺伝学の進展;遺伝子操作の道具;遺伝子操作の夢と問題点)
補追 1987年度講義要旨(チェルノブイリ1年後;マレーシアの汚染その後;核被害者世界大会;単一樹林の問題点;進化と適応を忘れた技術)