内容説明
ある朝、自室のベッドで目を覚ましたグレーゴル・ザムザは、自分の姿が巨大な虫に変わってしまっていることに気がついた。仕事へ出かけるどころか、をひっくり返してベッドから出ることもままならない。その日から、グレーゴルは鍵つきの自室で妹が運ぶ残飯を食べ、壁や天井を這い回る生活を始める。家族はだんだんと、一家の大黒柱であったグレーゴルのことが疎ましくなっていく…。不条理で非現実的な日常を淡々と描き、様々な解釈を呼び起こしたカフカの最高傑作。
著者等紹介
カフカ,フランツ[カフカ,フランツ] [Kafka,Franz]
1883‐1924。チェコ出身のユダヤ系ドイツ語作家。大学卒業後、保険関係の仕事をしながら執筆活動を行った。生前は数冊の著書がわずかに知られる程度であったが、死後に国際的に名声が高まり、シュールレアリズムの先駆者、20世紀の文学を代表する作家として人気を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MINA
21
原書そのまま読む語学力はないけれど(ってそもそもこれ原典ドイツ語か)、これなら読める。本当、洋書置いてある本屋って重宝する。大阪帰省してジュンク堂で購入。何故だろう、残念無念ながら新訳で読もうとしたけどやっぱ途中で退屈になって続かなかった(苦笑)でもこのレベルの英語でなら“読もう”という気力あるからか読み切れたなーとりあえず良かった良かった。改めて家族がいきなり虫とかどういう状況なんだ?感情移入しきれないわ。どうして虫=家族と一瞬で信じられたのか不思議で仕方ない。でもラストは…切ねぇ無情だ。2018/04/28
うかんるり
11
I had felt that "Metamorphosis" in English will lose freshness (Because the literature is written by German.) However, written in English is calmer than Japanese…! …I want to read more once!2017/11/12
白パラガス
7
This is one of the most well-known Kafka's works. I've read before in Japanese. If you've never read his works, I think it's difficult to understand in English. The middle part was depressing, but the end I feel refreshed. This is the book of surrealism!2017/09/12
kaorin
3
英語多読。 2022/04/14
Riopapa
3
A masterpiece. Gregor could be anybody. 2018/08/20