出版社内容情報
「目立たない卑屈なやつ」がなぜ急に「憎悪を吐き散らす政治的暴君」に変身したのか。二十世紀最大のミステリーに挑む。ヒトラーは1918 年10月第一次大戦末期ベルギー戦線で毒ガス攻撃に遭い失明し、ドイツ東部のパーゼヴァルク野戦病院に収容される。そこで精神医学の権威エドムント・フォルスター教授に催眠治療を施され回復した。
戦争が終わりミュンヘンに現れたヒトラーは以前の「卑屈で目立たない」男ではなく、異様な目の光を持った政治家・大衆煽動者に変貌していた。
パーゼヴァルクの28日間に何があったのか。独裁者を誕生させた決定的瞬間に光を当て、これまで多くの歴史書が見逃してきた20 世紀最大のミステリーを解き明かす。
■米軍の秘密報告書に書かれていたこと
■ヒトラーを救った精神科医フォルスター
■野戦病院での患者ヒトラー
■フォルスター手記をもとに書かれた小説『目撃者』
■催眠療法の後遺症
■フォルスターの患者が首相になった
■フォルスターと二人の将軍の暗殺
■隠蔽されたヒトラーの診断書
■その後のパーゼヴァルク……ほか
ベルンハルト・ホルストマン[ベルンハルト ホルストマン]
著・文・その他
瀬野文教[セノフミノリ]
翻訳
内容説明
ヒトラーは1918年10月第一次大戦末期ベルギー戦線で毒ガス攻撃に遭い失明し、ドイツ東部のパーゼヴァルク野戦病院に収容される。そこで精神医学の権威エドムント・フォルスター教授に催眠治療を施され回復した。戦争が終わりミュンヘンに現れたヒトラーは以前の「卑屈で目立たない」男ではなく、異様な目の光を持った政治家・大衆煽動者に変貌していた。パーゼヴァルクの28日間に何があったのか。独裁者を誕生させた決定的瞬間に光を当て、これまで多くの研究書が見逃してきた歴史のミステリーを解き明かす。
目次
伝説の誕生
アメリカからの秘密報告によって明るみに出た新事実
ヒトラーを失明から救った精神科医エドムント・フォルスター
一九一八年十月十四日、ヒトラー、トラウマにより失明
パーゼヴァルク野戦病院におけるヒトラー
毒ガスによる失明は仮病だったのか
ヒステリー症状、失明、催眠
フォルスターの手記をもとに書かれたエルンスト・ヴァイスの小説『目撃者』より
『目撃者』を解釈する
精神療法医ハイディ・バイティンガーによるヒトラーの心理鑑定
催眠療法の後遺症
ヒトラーが見た“幻覚”とは
フォルスターの患者が首相になった
フォルスター暗殺命令
消された将軍たち
フォルスターの弟、定年をまえに解雇される
その後のパーセヴァルク
フォルスター手記の足取り
著者等紹介
ホルストマン,ベルンハルト[ホルストマン,ベルンハルト] [Horstmann,Bernhard]
1919‐2008年。ミュンヘンに中産階級の子弟として生まれる。第二次大戦では国防軍の将校として従軍、大戦末期に反ヒトラー運動に連座して逮捕、釈放ののち最後のベルリン攻防戦に参加、ソ軍に抑留後、1946年9月に解放。戦後は法律家、ミステリー作家として活躍
瀬野文教[セノフミノリ]
1955年東京生まれ。北海道大学独文科修士課程卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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