ダレス兄弟―国務長官とCIA長官の秘密の戦争

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ダレス兄弟―国務長官とCIA長官の秘密の戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 590p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794221667
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

怪物とみなした各国指導者に政権転覆工作を仕掛け、ベトナム戦争、キューバ危機、インドネシア政変等の端緒をつくった兄弟の評伝。

国務長官ジョン・フォスターとCIA長官アレンのダレス兄弟は、冷戦ピーク期のアメリカ外交を表裏一体となって主導した。世界に親米か親ソかの二者択一を迫り、ソ連傾斜の兆しを見つけ出すや、阿吽の呼吸でこれを叩き潰す??秘密の戦争?≠?仕掛けた。イラン、グアテマラ、ベトナム、インドネシア、コンゴ、キューバ。兄弟の標的となった国々は、結果、悲惨な戦争に突入し、果てしない暴力のスパイラルに落ち込んだ。このとき芽生えた反米感情は新たな脅威の火種となった。50カ国以上をカバーしたベテラン・ジャーナリストが、エリート中のエリートたるダレス兄弟の来歴を詳述。その徹底した善悪二元論と国益追求の由来を解き明かし、そこに映し出されたアメリカの行動原理に鋭い批評を加えた圧巻の評伝。

■ボルシェビキ思想への警戒 
■おもしろみのない兄弟 
■チャーチルの策謀 
■動き始めたCIA 
■モサデック排除計画 
■反ホー・チ・ミン・キャンペーン
■スカルノ失脚工作 
■コンゴの深い闇 
■アイゼンハワーのカストロ暗殺命令

【著者紹介】
作家、ジャーナリスト。1951年生まれ。ボストン大学卒業。元『ニューヨーク・タイムズ』特派員。ベルリン支局長、イスタンブール支局長を務める。現在、ブラウン大学ワトソン国際問題研究所客員研究員。著書にOverthrow, All the Shah’s Men,Bitter Fruitほか。

内容説明

国務長官ジョン・フォスターとCIA長官アレンのダレス兄弟は、第二次大戦後の世界を裏表の強権で制圧しつづけた。アメリカ外交はなぜ間違ってしまうのか?その経歴を通じて米国の行動原理を解き明かした圧巻の評伝。

目次

第1部 兄弟(語られない出来事;ジョンの出世とアレン;おもしろみのない兄弟;ウォールストリートから来た男)
第2部 六人の怪物たち(イラン工作;グアテマラ工作:共産主義にのめり込んだ男;非情と悪知恵;インドネシア工作:自己陶酔の大統領;コンゴ動乱、顎鬚の過激主義者;鬚をはやした強い男)
第3部 二十世紀(神の顔をした男)

著者等紹介

キンザー,スティーブン[キンザー,スティーブン] [Kinzer,Stephen]
作家、ジャーナリスト。1951年生まれ。ボストン大学卒業。元『ニューヨーク・タイムズ』特派員。ベルリン支局長、イスタンブール支局長を務める。現在、ブラウン大学ワトソン国際問題研究所客員研究員

渡辺惣樹[ワタナベソウキ]
日米近現代史研究家。1954年生まれ。東京大学経済学部卒業。著書に『日米衝突の萌芽1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞、草思社刊)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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きっしょう

2
アメリカの国務長官、CIA長官という表裏を担う組織に兄弟で同時期に君臨するということができた背景とその当時のアメリカの政策が現在の世界情勢にいかに影響を与えたかが淡々と綴られている。単純な判断基準で決まるアメリカから見た「ならず者国家」のレッテル貼りに辟易する。目的のためには手段を選ばず世界を混乱させてきた様に、真の「ならず者」とはやはり。。。。2016/03/14

Fumi Kawahara

1
p.429「できるものならアメリカとはうまくやりたかった。アメリカよ、いったいどうなっていたのだ?」っていうスカルノさんの言葉、そのヒステリーの末に原爆までくらった国の国民として身に沁みます。親米国を一気に反米国に変えるその外交手腕。そこにシビれる憧れるぅー!(棒)的な。冷戦初期、新設されたCIAがぶいぶいゆわせて粋がっていた頃に迷惑を受けたベトナムさん・イランさん・キューバさんが、今現在、自国の立ち位置を明確にしてるのを見ていると、「米国さんとの付き合い方を学習した」ってことですかね?2015/12/03

JH

0
兄が国務長官、弟がCIA長官という、おそらく今のアメリカでも考えられないような組み合わせで実際のアメリカ外交のみならず、第二次大戦で混乱した世界秩序の創設に携わった二人。元々が外交官や議員を多数輩出しているアメリカの超エリート層出身のダレス兄弟。アメリカン・エスタブリッシュメントとでも呼ぶべきこの二人を中心に、表向きの外交史だけでなく、CIAが絡む裏の世界も知ることが出来、冷戦初期のこの時代のアメリカの政策の数々が、今の時代にも強い影響力を残しているということに関して理解がより深まった。2016/01/05

カラコムル711

0
淡々とした筆致で描く戦後アメリカの倫理無き外交、ダレス兄弟に代表されるが実は大統領アイゼンハワーのそれであった。まさか彼が他国の首脳(コンゴのルムンバとキューバのカストロ)の暗殺命令を出していたとは。ソ連を悪の帝国とする「神話」を形成しそうした犯罪行為を正当化するとは。他にもグアテマラ、イランで政権を転覆させ、ホーチミンとスカルノへのそれは失敗するなどやりたい放題だ。現状のアメリカ外交はどれだけ変わっているのだろうか。 2015/12/26

Yoshika Komatsu

0
◼️図書館本。2024/04/17

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