君がここにいるということ―小児科医と子どもたちの18の物語

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君がここにいるということ―小児科医と子どもたちの18の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794221407
  • NDC分類 493.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

家族を持つすべての人に読んでもらいたい、
生きることの本質が詰まった一冊。

本書は、一人でも多くの子どもたちが元気になることを夢見て小児科医となった 著者が、想像を絶する過酷な小児医療の現場で、実際に出会った子どもたちとの交流を描いた実話です。懸命に病気と闘う子どもたちの姿を通 して、生きるということがどういうことなのか、命の大切さ、自分の生き方の有り様を考えさせられ、普段の生活ではつい見過ごしてしまうよ うな大切なことにあらためて気づかされます。

[本書に込められた著者の思い]
この本には、私が大学病院や障害児施設での勤務医などを経て現在の開業医に至るまでの25年 間の小児科医としての経験の中で出会った、18の物語が書かれている。
一つひとつが小児科医とし て、人間としての軸になるような体験であり、その後の人生を通じて今も私を鼓舞し続けてくれている物語だ。
この本を手に取って読んでいただいた方々にも、何かを感じてもらえたら、幸いである。
また、この本を読んで、小児科に興味を持ち、小児科医になってくれる若い人が出てきてくれた ら、これ以上の幸せはない。 

◎小さな戦士
◎一瞬の奇跡
◎聞こえなかったSOS
◎人が人になるために
◎パパとママへの手紙
◎私の名前を呼んで
◎許す力
◎輝ける魂
◎悲しみを超えるとき
…他10本のエピソード収載。

【著者紹介】
1960 年大阪生まれ。1982 年東京大学工学部卒業。1984 年同大学院工学研究科土木工学専門課程を中退し、同年和歌山県立医科大学入学。卒業後、同大学小児科学教室入局。有田市民病院、和歌山県立医科大学附属病院小児科助手等を経て、1996 年和歌山県南紀福祉センター(重症心身障害児施設)に着任。同附属病院小児科医長を務める。2001 年大阪府内にて医院を開業、現在に至る。

内容説明

大学病院や障害児施設での勤務医などを経て現在の開業医に至るまでの25年間の小児科医としての経験の中で出会った、18の物語。生きることの本質が詰まった一冊。

目次

1 小さな戦士(一瞬の奇跡;聞こえなかったSOS;親になるということ;小さないのち)
2 病気から学ぶこと(私が小児科医になった理由;人が人になるために;自閉症の世界;パパとママへの手紙)
3 私の名前を呼んで(甘えることと甘やかすこと;許す力;悲しみの作業)
4 たたかう勇気(輝ける魂;母を看取る;悲しみを超えるとき)

著者等紹介

緒方高司[オガタタカシ]
1960年大阪生まれ。1982年東京大学工学部卒業。1984年同大学院工学系研究科土木工学専門課程を中退し、同年和歌山県立医科大学入学。卒業後、同大学小児科学教室入局。有田市民病院、和歌山県立医科大学附属病院小児科助手等を経て、1996年和歌山県南紀福祉センター(重症心身障害児施設)に着任。同附属病院小児科医長を務める。2001年大阪府内にて医院を開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Rie

27
筆者のような小児科医ばかりだったらいいのに。家族の様子も様々。病院に1人ではかかれない子どもだからこそ親の存在って大事。色んな人がいる。病気もたくさん。治らない病気の話は本当につらい。名前を呼んで、スキンシップ。時に、そっと見守ること。一人一人の存在。理解まではできないけれど考えたい。2015/12/07

kotte

19
小児科医の著者が経験してきた子供たちとの触れ合いや別れ、病気の子供を支える家族の苦悩や喜びなどが書かれています。小児科は激務で、研修医が敬遠する診療科と言われています。そのような過酷な状況下で子供達を救うために奮闘する著者とそれを支える周囲の皆さまを心から尊敬します。「生きることの本質が詰まった一冊」と紹介されているように、生きるってなんだろう?と自分自身に問いかけるきっかけになる本です。2017/03/22

MOKIZAN

16
吐ける言葉が無い。僅か160ページ程度、1時間ぐらいで読み終わったんだろうけど、何とも重い時間にも感じた。雑音の無い夜中に開いて良かった。「声かけやスキンシップを一切受けずに育てられた赤ん坊は、ほとんど全員が死亡した」ほか、素晴らしかったり、重く辛い事柄が詰まっています。50年経っても自身にはわかる、手術痕をあらためて見て、産み育ててくれた親に感謝!付き合ってくれた先生たちにありがとう!2015/10/15

Yuko

11
<病気や障害を克服して子どもが成長し、それとともに親も成長したときに立ち上がってくる、美しい家族の奇跡の瞬間。著者が25年間の小児科医としての経験の中で出会った18の物語> 小児科医師として、重度心身障碍児や白血病、フェニルケトン尿症、1型糖尿病、自閉症などの子どもたちの生と死、家族をみつめた日々。 電車で読むのはお奨めしません。大変なことに・・・ 親子の関わり方も深く考えさせられました。 2016/05/18

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

8
治すほうも辛ければ治されるほうも辛い。双方が必死にやっているからこそ、互いを思いやることができる。病床で他者を思いやる子供たちのいじらしさよ。2015/12/03

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