つながりっぱなしの日常を生きる―ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの

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つながりっぱなしの日常を生きる―ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの

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  • サイズ B6判/ページ数 353,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794220875
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

若者向けメディア研究の第一人者が、若者、親、教育関係者たちを含む、166 人ものインタビューに基づいて、若者とソーシャルメディアの実態をまとめた時代の必読書。

どの国でも若者たちは、Line のようなSNS やテキストメッセージに夢中で親を悩ませているが、これはほんとうに問題なのか――。若者向けメディア研究の第一人者が、若者、親、教育関係者たちを含む、166 人ものインタビューに基づいて、若者とソーシャルメディアの実態をまとめた。若者のネット活用に関するさまざまな俗説を覆し、そのポジティブな側面にも目を向けることで、大人から子どもまでのSNS 利用のあり方からネットマーケティングまでに貴重なヒントを与える、時代の必読書となる一冊。

1. アイデンティティ なぜ、若者はネットでよからぬことをしているように見えるのか?
2. プライバシー   なぜ、若者はネットであけっぴろげにしてしまうのか?
3. 中毒       何が若者をソーシャルメディアにはまらせてしまうのか?
4. 危険       性犯罪者は、ほんとうにそこらじゅうをうろついているのか?
5. いじめ      ソーシャルメディアは、ほんとうに意地悪や残忍な行為を増幅するのか?
6. 不平等      ソーシャルメディアは、ますます社会の分断や格差を広げるのか?
7. リテラシー    デジタルネイティブは、幻想だ
8. パブリック    若者にとって、どこがオモテの場なのか?

【著者紹介】
マイクロソフト・リサーチ・シニア研究員、ニューヨーク大学助教(メディア、文化、コミュニケーション)。ハーバード大学フェロー。米国における若者とインターネットに関する研究の第一人者。Fortune で「インターネット研究における新星」と称されている気鋭の社会学者。

内容説明

ネット中毒、リテラシー、プライバシー…ネットにまつわる定説は、次々に覆された!米国SNS研究の第一人者が解き明かした10代の“複雑”な生活から少し先の日本が見えてくる。

目次

1章 アイデンティティ―なぜ、若者はネットでよからぬことをしているように見えるのか?
2章 プライバシー―なぜ、若者はネットであけっぴろげにしてしまうのか?
3章 中毒―何が若者をソーシャルメディアにはまらせてしまうのか?
4章 危険―性犯罪者は、そこらじゅうをうろついているのか?
5章 いじめ―ソーシャルメディアは、意地悪や残忍な行為を増幅するのか?
6章 不平等―ソーシャルメディアは、ますます社会の分断や格差を広げるのか?
7章 リテラシー―デジタルネイティブは、幻想だ。
8章 パブリック―若者にとっての公はどこに?

著者等紹介

ボイド,ダナ[ボイド,ダナ] [Boyd,Danah]
マイクロソフト・リサーチ・シニア研究員、ニューヨーク大学助教(メディア、文化、コミュニケーション)。ハーバード大学フェロー。米国における若者とインターネットに関する研究の第一人者。Fortune誌で「インターネット研究における新星」と称されている気鋭の社会学者

野中モモ[ノナカモモ]
文筆・翻訳業。オンライン書店「Lilmag」店主(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ai

27
インターネット・SNSを使うのが当たり前の現代を生きるティーンたちがどう対処し適応してきたのか、インタビューを元に論じる内容。良くも悪くも文脈から切り離される、プロフィールを偽る・印象操作、あえてシェアして守るプライバシー、あたりが興味深くおもしろかった。ネットがない時代を生きた親世代とは感覚が違う。ネットは便利だしもはや無くては生きていけないレベルだけど、複雑で疲れることもあるし、本当かフェイクか情報を見極めないといけない。大人も若者も、メディアリテラシーとテクノロジー利用スキルを育むことが大事!2019/02/17

スイ

13
良かった! タイトルからネット依存の話が中心なのかと思ったら、全くそうではない。 手段の新しさに惑わされずに、大人が子どもを手助けするにはどうすべきかが語られている。 たくさんの子どもにインタビューしており、地に足がついていた。 SNSと子どもたち中の人種差別、経済格差などについても丁寧に書かれており、アメリカの社会(そしてそこから考えを積み上げれば日本の社会も)が見えてくる。 「恐怖ではなく、共感こそが解決策なのだ。」2022/06/10

こんぺいとう

10
SNSによるつながりっぱなしがもたらすものは時に良い関係を生み出すだけでなく、差別や犯罪など悪用されることがあることが分かる。日本でも同様だ。しかし著者が涙ぐましい努力でアメリカのティーンにSNSの事でインタビューしまくった事は称賛に値するのではと思う。まぁ、まぁSNSは気軽にしましょ、そうしましょ。2016/11/30

くさてる

9
アメリカの若者にとってのソーシャルメディアの意味、というテーマ。ありがちな害悪論ではなく、実際に現場を取材した視点からのバランスが取れた意見で、若者でなくとも思い当る部分がたくさんあって面白かった。時代は変わっても、十代という人間の成長の一時期に必要なものが変化するわけではない。多すぎる情報に左右されているのはまず大人。その大人の影響から逃れられない若者の抱える息苦しさについても気づかされました。2014/11/22

ケニオミ

7
米国ティーンズがソーシャル・メディア(S.M.)を利用する理由がよく分かる内容でした。米国でも親が子供がトラブルに巻き込まれることを恐れて、外出に制限を設けたり、特定の場所への外出を禁じたり、特定の人とのコンタクトを禁じたりするため、ソーシャル・ライフを求めるティーンズが代替手段として用いているのが、S.M.だとのことです。親達は不特定多数の人と繋がるS.M.も危険視しており、過干渉する親と親の目を欺こうとするティーンズの攻防も興味深かったです。様々な側面からティーンズとS.M.との関係を扱った良書です。2015/03/11

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