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出版社内容情報
人はどのように「人の死」を扱ってきたのか。世界各地を訪ね、その多様な姿を見つめる傑作ノンフィクション!
自身の父親の死を契機に、フィナンシャルタイムスのベテラン記者だった著者は、世界各地にさまざまな「葬儀」の姿を訪ね歩いた。文化や社会によってきわめて多種多様なかたちをもつ儀式の歴史的経緯もたどりつつ、人間にとっての「死」と「死者」の意味を問う。ルポルタージュ風に綴られた文章は読みやすく臨場感があり、多様な死の儀式を追体験するうちに、いつか私たち自身の「死」に思いをいたらせてくれる好著。
「嘆き」のかたち 激しい悲しみの感情/感情を抑え込むイギリス人/涙を流すことの効用/死者への哀惜と「音楽」
「火葬」のかたち 壮麗な火葬儀式・バリ/実用一辺倒の現代的火葬/火葬に対する反発/まるで工場ラインのように・バラナシ
「遺体」のかたち 死者を展示する・シチリア/着飾った遺体を公開する/エンバーミングの技法/マネキン人形のように
「棺桶」のかたち アート作品のような棺/エコロジカルな棺/早すぎる埋葬
「死後の旅路」 来世のための紙幣・香港/死者のための結婚式
「骨」のかたち 死者の帝国・カタコンベ/遺体を掘り起こす儀式/人骨で飾られたもの/故人の遺髪をもつということ/骨壺を捨てるとき
【著者紹介】
作家、ジャーナリスト。元フィナンシャルタイムズの記者。ニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなど多数の紙誌にも寄稿。著書には「食」の多様性をを取り上げたMOVEABLE FEASTS がある。
内容説明
自身の父親の死を契機に、フィナンシャルタイムズのベテラン記者だった著者は、世界各地にさまざまな「葬送」の姿を訪ね歩いた。文化や社会によって死のとらえ方、悲しみ方、儀式のあり方はきわめて多種多様なかたちをもつ。それらの歴史的経緯もたどりつつ、人間にとっての「死」と「死者」の意味を問う。紀行文のように綴られた文章には臨場感があり、多様な死の儀式を追体験するうちに、私たち自身の「死」のあり方を考えさせてくれる。
目次
父の死
嘆き―イラン、涙の壷
炎の陶酔―バリ、美しい炎上
怖ろしい静寂―シチリア、死の展示
箱の中―ガーナ、夢みる棺
永遠への旅支度―香港、来世への錢別
豚を育てる―フィリピン、集い合い
異国の片隅―カルカッタ、望郷の眠り
骨そして骨―チェコ、とある礼拝堂
再会―メキシコ、オアハカの祭壇で
最終章―小さくきっちりの荷造り
著者等紹介
マレー,サラ[マレー,サラ] [Murray,Sarah]
作家、ジャーナリスト。元フィナンシャルタイムズの記者。ビジネス・社会・環境の論者としてニューヨーク・タイムズやウォールストリート・ジャーナルなど紙誌にも寄稿。執筆や取材で訪れた国は二十か国を超える
椰野みさと[ヤノミサト]
早稲田大学第一文学部卒。英語教育系出版社勤務をへて、現在は学術書を中心にした編集職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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