出版社内容情報
世界中の食卓にあふれる「加工食品」の最先端の姿を、詳細な取材をもとにユーモアをまじえて紹介する。これが現代の「食」の現実だ。
「賞味期限」をいくら過ぎても腐らない「食品」。鶏も肉も、麺類もパン類もみな魔法の「トウモロコシ」で大増量。ビタミンは羊毛から採れる? 世界中の食卓にあふれる「加工食品」の最先端の姿を、詳細な取材をもとにユーモアをまじえて紹介する。驚いて、思わず笑って、それからゾッとする、これが現代の「食」の現実だ。
「賞味期限」の謎/不気味なサイエンス/正義の化学者/不朽のチーズを求めて/形を整えて、膨らまして/ハンプティ・ダンプティ元どおり/化学の力でよりよい暮らしを/大豆の未来図/水増しされた肉/鶏肉にチキンの風味をつける理由/健康的な加工食品
【著者紹介】
ノンフィクションライター。ニューヨークタイムスのビジネス記者として長年活躍しており、ここ数年は食品問題を取材し本書にまとめた。
内容説明
賞味期限を過ぎた加工食品はどうなるの?著者が実験してみると結果は「何も変わらない」。腐敗もせず虫もわかず、色も匂いも変わらない。これはいったい何?私たちは、いったい「何」を食べているの?著者はさまざまな加工食品の現場を訪ね歩き、最新技術で生産される「工業製品」の実態をつぶさに取材した。化学の力で延々と長持ちする食材が不思議なほど増量され、天然には存在しない匂いをつけられ、「健康によい」人工的な要素が添加されて人気の食品として人びとの食卓に並ぶ。現代人がほんとうは知っておくべき「食の現実」を、詳細な取材をもとに平静な筆致で描きつくす。
目次
第1章 不気味なサイエンス―「食品」の形にする
第2章 旗を振る化学者―「安全で健全な食品」
第3章 不朽のチーズを求めて―プロセスチーズが変えたもの
第4章 押出成形と膨化―箱入りシリアルの秘密
第5章 ハンプティ・ダンプティ、元どおり―「ビタミン」はどこから来るか
第6章 化学の力でよりよい暮らしを―わけのわからぬ添加物
第7章 大豆の未来図―工場製の植物油
第8章 水増しされた肉―こんなところに大豆蛋白
第9章 なぜ鶏肉に鶏肉の風味をつけるのか―「香料」の魔術
第10章 健康的な加工食品―ちょっぴり健康的に
第11章 お家でのんびり、もぐもぐ―「調理不要」という魅力
著者等紹介
ウォーナー,メラニー[ウォーナー,メラニー] [Warner,Melanie]
フォーチュン誌の上席ライターとしてITブームに湧いた90年代後半のシリコンバレーを担当。2004年からニューヨーク・タイムズ紙の常勤ライターとして食品産業の取材を始めるなど、一貫してビジネス分野を中心に執筆してきた。現在はフリーランスとしてフォーチュン、ニューヨーク・タイムズのほか、CBSNews.comなどにも寄稿。現在はコロラド州デンヴァーで暮らしている
楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年生まれ。翻訳者。英米ノンフィクション翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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