出版社内容情報
国際法破りと知りながらマッカーサーが強制した「日本国憲法」。そこには日本から自衛権すら奪おうとする明確な意図があった。その発想の根源となった十九世紀の「世界単一政府」構想から始めて憲法制定過程を詳述。自由と安全の観点から廃憲を説き、近代精神に満ちた「五箇条の御誓文」にもとづく新憲法をつくり、「立憲君主制」を取り戻すべきであると主張した画期的な憲法論!
・「日本国憲法」が日本国民を危険にし不幸にする
・占領下の改憲は「ハーグ陸戦条規」違反になるという道理も百も承知
・「押し付け憲法」の事後承認は、惨憺たるイラク戦争をも誘導した
・「国防の義務」と「スパイ防止法」のない近代国家は無い
・立憲君主制こそが特権の暴走を防ぐ
【著者紹介】
1960年長野市生まれ。1982年~84年、陸上自衛隊勤務。88年~90年、東京工業大学大学院・江藤淳研究室に所属(社会工学専攻修士)。著書に『日本人が知らない軍事学の常識』『北京は太平洋の覇権を握れるか――想定・絶東米中戦争』他。
内容説明
占領下日本が憲法を強制されるまでのプロセスを詳述。「廃憲」こそが日本の安全を守り自由を保障すると説いた瞠目の書。
目次
第1部 自由と国防が不可分なことを確認しよう(あなたの所属する近代国家だけがあなたの自由を保障できる;離婚した異国籍夫婦間の子供はどちらのものと考えるのが「正義」なのか?;安全が失われれば自由はなくなる ほか)
第2部 「押し付け」のいきさつを確認しよう(H.G.ウェルズとF.D.ローズヴェルト;国内専用で通用する便利語になった「自存自衛」;アメリカ側の戦後経営準備 ほか)
第3部 「改正」ではなく「廃棄」からこそ国民史が再生する(「偽憲法」よ、ありがとう;なぜ「自衛権」は、日本でのみ誤解されていたのか?;「無慈悲な官僚制」を必要とする国々がある ほか)
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年長野市生まれ。82年1月から84年1月まで陸上自衛隊(原隊は上富良野)。88年、神奈川大学・英語英文科卒。88年4月から90年3月まで、東京工業大学大学院の江藤淳研究室に所属(社会工学専攻修士)。その後、軍事雑誌の編集者などを経て、フリー・ライター。2002年末から、函館市内に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
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