出版社内容情報
絶望的なまでの「階級格差」が生まれてしまったアメリカの現状を、リバータリアンの論客が詳細に分析する一冊。従来とはまったく異なる新たな階層を「新上流」(約240万人)、「新下流」(全人口の2割以上。さらに増加中)とに区分し、二つの階級の巨大な格差がアメリカ社会を崩壊させると警鐘をならす。福祉よりも価値観の再建を主張し、全米で大論争を巻き起こした話題の書!
◇「新上流」とは――高収入、高学歴なだけでなく、情報通・健康志向・ワイン好き・テレビ嫌い・車はヨーロッパ車……といった共通点がある。「新上流」同士で結婚してさらにリッチに。政治的にはリベラルになりがち。
◇「新下流」とは――従来のブルーカラーとは異なり社会への憎しみが強く、勤勉さ・家族・信仰・正直さといったアメリカ人が大切にしてきた価値観にも背を向ける。地域コミュニティとも疎遠。テレビが大好き。実父母に育てられる子どもは3割以下。
【著者紹介】
アメリカの政治学者。シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ」研究所研究員で、保守派のリバータリアンとして知られる。
内容説明
経済力だけでなく、倫理観、価値観においても圧倒的な「階級格差」が生まれてしまったアメリカの現状を、リバタリアンの論客が詳細に分析した一冊。従来とはまったく異なる階層の存在を指摘し、二つの階級の断絶が社会を崩壊させると警鐘をならす。福祉の充実ではなく、かつてのアメリカ人が持っていた価値観の再建こそが重要と主張して全米で大論争を巻き起こした話題の書。
目次
第1部 新上流階級の形成(わたしたちのような人々;新上流階級形成の基盤;新種の居住地分離 ほか)
第2部 新下層階級の形成(建国の美徳;ベルモントとフィッシュタウン;結婚 ほか)
第3部 それがなぜ問題なのか(アメリカ社会の選択的崩壊;建国の美徳と人生の本質;分かつことのできない一つの国 ほか)
付録
著者等紹介
マレー,チャールズ[マレー,チャールズ][Murray,Charles]
1943年生まれ。アメリカの政治学者、コラムニスト。リバタリアンとして知られる。ハーバードで歴史を修めた後、平和部隊(Peace Corps)の活動に参加してタイに渡る。その後、MITで政治学の博士号を取得、アメリカン・インスティチューツ・フォー・リサーチ(AIR)やマンハッタン研究所で研究を続け、現在はアメリカン・エンタープライズ研究所(AEI)の特別研究員。著書多数
橘明美[タチバナアケミ]
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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