出版社内容情報
南シナ海で起きつつある米中の角逐は武力衝突に至るのか。その勝敗の行方、日本への影響を第一級の軍事専門家がシミュレートする!
エネルギー資源確保のため南シナ海への進出を図る中国。ナンバー2大国となった中国が好き勝手にすることを許さぬアメリカ。南シナ海で始まっている米中の角逐は本格的な武力衝突に至るのか。その勝敗の行方、日本への影響を第一級の軍事専門家がシミュレートする!
なぜ太平洋の支配権が二強国の争点となるか/サイバー攻撃の暴走的エスカレーション/スパイ衛星を狙った「開戦奇襲」/航空線の様相/機雷戦の様相/陸戦を占う/核が使用されるシナリオ/日本は米中戦争にどうつきあうのが合理的か/吉田茂の遁辞は今も役立つ/開戦前の宣伝に屈するべからず――
【著者紹介】
1960年長野市生まれ。82~84年、陸上自衛隊(原隊は上富良野)。90年3月、東京工業大学理工学研究科社会工学専攻、博士前期課程修了。著書に『日本人が知らない軍事学の常識』『【新訳】戦争論』『新解 函館戦争――幕末箱館の海陸戦を一日ごとに再現する』『極東日本のサバイバル武略――中共が仕掛ける石油戦争』など多数。
内容説明
米中激突、日本はどうなる?サイバー攻撃、スパイ工作、尖閣不法上陸―。軍事力では圧倒的に劣る中国が仕掛ける“間接侵略”の脅威を明らかにする。第一級の軍事専門家が、絶東(極東)における米中開戦を想定。戦況の推移、勝敗の行方、日本をはじめとする周辺諸国が蒙るであろう影響をリアルかつ冷静にシミュレート。
目次
1 なぜ太平洋の支配権が二強国の争点となるか(出発点は「ニクソン=毛沢東」の密約;事情の変化 ほか)
2 米支開戦までの流れを占う(自業自得の「修好通商忌避」がシナを追いつめる;サイバー攻撃の暴走的エスカレーション)
3 想定 米支戦争(サイバー戦;「開戦奇襲」はスパイ衛星を狙って第一弾が放たれる ほか)
4 米支戦争に日本はどうつきあうのが合理的か(日本の改革(病巣廓清)など到底不可能なので、ひきこもりが「吉」
吉田茂式の遁辞はいまも役に立つ ほか)
著者等紹介
兵頭二十八[ヒョウドウニソハチ]
1960年長野市生まれ。1982年1月から84年1月まで、陸上自衛隊(原隊は上富良野)。90年3月、東京工業大学理工学系研究科社会工学専攻博士前期課程修了。軍事系の雑誌社編集部などを経て、95年以降はフリーの著述家。2002年末から函館市に住む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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