毛沢東の大飢饉―史上最も悲惨で破壊的な人災1958‐1962

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  • サイズ B6判/ページ数 572p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794218407
  • NDC分類 222.077
  • Cコード C0031

内容説明

総死者数4500万人!中国共産党最大のタブー、「大躍進」の全体像を、党の資料をもとに初めて明るみに出す。2011年サミュエル・ジョンソン賞受賞。

目次

第1部 ユートピアを追い求めて
第2部 死の谷を歩む
第3部 破壊
第4部 生き残るために
第5部 弱者たち
第6部 様々な死

著者等紹介

ディケーター,フランク[ディケーター,フランク][Dik¨otter,Frank]
ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院教授(休職中)、香港大学人文学院講座教授(名誉研究職)。香港在住。1961年、オランダ生まれ。ジュネーブ大学で歴史及びロシア語を専攻。中国に2年間滞在したのち、ロンドン大学東洋・アフリカ研究学院で博士号取得。『毛沢東の大飢饉』で2011年サミュエル・ジョンソン賞受賞

中川治子[ナカガワハルコ]
1956年生まれ。翻訳家。武蔵大学人文学部日本文化学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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mazda

24
毛沢東餓死中国のトップになり、1958年に掲げた大躍進運動は僅か1年で頓挫。その後拷問、処刑、餓死者数餓死が4500万人に上るという試算があるほど、膨大な数の人民が亡くなったそうです。嘘っぱちの南京大虐殺では、市民よりも多い30万人が亡くなったということになっているようですが、そんなの比にならない数の人民が亡くなっているのに、騒ぎにならないのは不思議なものです。2017/09/06

kinkin

16
私が中学生になった頃、うっすら毛沢東や文化大革命のことを知ったように思う。今でもそれが何だったかはよくわからないままだ。とにかく大きな力が大きな国をゆらゆらと揺さぶったあげくとんでもなく多い死者が出たことは確かだ。その御大の写真がまだ飾られている中国という国の不思議さと同時に、また新たな革命が起きることもあるかもしれないと感じた。2013/05/01

ミノムシlove

13
性格が悪く執念深い愚者はきらわれるだけだが、毛沢東、カリスマ性を備えていたばかりに生まれた中国の悲劇、と読めた。あれだけの国土を持ち、人民のルーツも様々な大国を統べるのは並大抵の所業ではないだろうが。諫言した劉少奇は後に文化大革命で大きなツケをはらうことになる。程度の低い話だが、個人的な恨みを晴らしたとしか思えない。“大躍進”・“文化大革命”と、なぜかプラスのイメージを想起させる言葉がいつまでも残っているのは腑に落ちない。2024/01/28

プラス3

12
毛沢東の指揮により行われた「大躍進」と云う名のデスマーチ(比喩ではなく)の記録。トンデモ理論に基づいた計画の実行が何よりも優先される。そのためには人民が何人死のうが、お構いなし。人の命がティッシュペーパーのように軽い軽い。全てはソ連に勝ちたいという毛沢東のプライドのため。しかし、よくもまあ、ここまで無駄のない無駄な行為を実行できたもんだ・・・。2013/06/14

kubottar

12
新幹線が脱線して落ちたら埋めて隠蔽しようとしたり、段ボール餃子など中国は一体なんなんだ?と思うような事件をよく見ますがコレを読んで納得。一党独裁の国というのはここまで暴走してしまうのか・・・。今まで毛沢東の知識は、思いつきでスズメを害獣指定して全国的に駆除したはいいが返って天敵のいなくなった虫達が大量発生し作物全滅という、ちょっとは専門家に聞いてから政治しろよ!というイメージしかなかったんですが、「大躍進」という理想を実現させる為のゲームをしてるかのごとく、人間を駒にして消費しているだけだ。 2011/09/13

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