フェリカの真実―ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由

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フェリカの真実―ソニーが技術開発に成功し、ビジネスで失敗した理由

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  • サイズ B40判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784794217905
  • NDC分類 548.23
  • Cコード C0034

出版社内容情報

SUICAやEdy等の電子マネーに使われている非接触型ICカード技術「フェリカ」はソニーが開発したもの。世界でも図抜けた画期的技術の開発の舞台裏とビジネスチャンスを活かしきれなかった原因を探る。

SUICAやEdy等に使われている非接触型ICカード技術「フェリカ」はソニーが開発したもの。技術で成功しビジネスで失敗したと言われる舞台裏を探る。

ソニーかアスキーか/大賀天皇の鶴の声/JR東日本の思惑/土壇場の仕様変更/国際標準化の壁/ユーザーたちの不満/Suicaとおサイフケータイ など

【著者紹介】
企業研究を得意とするノンフィクション作家。弱電企業の研究に精通。近著『「がんばらない」経営』『ヤマダ電機の暴走』(小社刊)

内容説明

「スイカ」「パスモ」「イコカ」などの電子乗車券や「エディ」「ナナコ」などの電子マネーには、すべてソニーが開発した「フェリカ」という非接触ICカード技術が使われている。電源を搭載せず高速で正確に認証できる、世界でも図抜けたレベルの技術開発に成功したソニーが、じつはこの技術が生み出す新ビジネスの展開には失敗しているという。どういうことか。開発当事者をはじめとする広範な取材から「フェリカ」をめぐる技術とビジネスの問題を徹底検証する。

目次

第1章 非接触ICカードへの挑戦
第2章 プロジェクトの中断と再開
第3章 香港プロジェクト
第4章 ダッチロール
第5章 電子マネー
第6章 先駆者たちの離脱

著者等紹介

立石泰則[タテイシヤスノリ]
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。1950年福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。経済誌編集者や週刊誌記者を経て、1988年に独立。92年に『覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2000年に『魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

13
Felica、無線(アンテナ)とICカード(CPUとメモリ)で構成される非接触型ICカード技術、反射型通信装置(無線局への申請不要)、読み書き可能、電池非内蔵、「かざす」から「タッチ&ゴー」。香港オクトパス(八達通)、「ハードありき」ではなく「サービス(アプリ)ありき」で成功。ICカードの国際規格化できず(欧州勢による打切り)。NFC(短距離通信)の国際規格化成功。メンツにこだわらずJR東日本(スイカ)の管理下に入り、相互利用を実現したパスモ。電子マネー、手段が目的に。2016/04/13

naimon

12
ほとんどの日本人が使っているが実はあまり知られていない「フェリカ」。その誕生と発展とその後の混乱。Suica、Edyなどの乱立の理由。開発者の先見性のある思いと昔の面影を失ってきている「SONY」との対立。世界的コンテンツ企業SONYが実際はハード思考から脱却できていない事が分かる。ユーザ側視点で書かれた「Suicaが世界を変える」を読むと更に面白い。2012/07/30

テキィ

7
電子マネー、非接触カードマニアには、色々と得心の行く内容でした。 戦略より努力で何とかしようとする傾向はいずこも同じか。2013/11/28

わらびん

5
ソニーの迷走ぶりがわかる一冊。電子マネーと同じことをウォークマン&音楽コンテンツで引き起こしてしまったのか。それにしても、ここに書かれていることが本当であれば、JR東日本は先見の明があるし非常に紳士である。モノを売ることの限界は、まさしく日本が直面する課題だし、学ぶべきことが多い。2012/01/01

Ohashi Akihiro

3
着眼点はいいし、結論も正しいんだろうけど、取材量が少ないし、記述が浅い。オリジナルの証言が出てくるのは3人くらい。その人達のカウンターサイドの証言者がいないので、一面的な印象。 ビジネスで失敗した話の表面はわかるが、真相は「推して知るべし」という感じだし、苦労した成功した技術開発部分も、「大変だったけどがんばった」レベルの記述で、本当にもったいないと思う。2013/07/28

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