ヤマダ電機の暴走―「年商3兆円構想」の果て

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784794217851
  • NDC分類 673.7
  • Cコード C0034

内容説明

今年、ヤマダ電機は年商2兆円を突破、家電量販業界では初の快挙だ。次の目標は年商3兆円、市場シェア30%という。大都市の中心部から郊外まで、47都道府県すべてへの出店を達成、3兆円のためにはさらに中国進出も決定。向かうところ敵なしのヤマダ電機だが、しかしその実情はどうなのか?その手法は果たして有効なのか?広範な取材をもとにヤマダ電機のかかえる問題を浮き彫りにする。

目次

第1章 転機
第2章 上州戦争
第3章 メーカー支配の終焉
第4章 ヤマダの挫折
第5章 都市型大型店舗への挑戦
第6章 ヘルパー問題
第7章 松下電器との蜜月
第8章 公取委とコンプライアンス
第9章 首都進出

著者等紹介

立石泰則[タテイシヤスノリ]
1950年福岡県北九州市生まれ。中央大学大学院法学研究科修士課程修了。「週刊文春」記者等を経て、1988年に独立。現在、ノンフィクション作家・ジャーナリスト。92年に『覇者の誤算―日米コンピュータ戦争の40年(上・下)』(日本経済新聞社)で第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2000年に『魔術師―三原脩と西鉄ライオンズ』(文藝春秋)で99年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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M

3
ヤマダ電機のやってきた「安さ」と社内のコストカット戦略を、更に突き詰めたAmazonに苦しめられるとは皮肉な話… デオデオ、ビック、ヨドバシ等との違いなども事例が分かりやすく掴みやすい。山田会長の保有株数は少なく、既に全くオーナー企業ではないことも知らなかった事実。 結びの、山田会長は「淋しい経営者」という表現は、確かに…と思う部分である。後継者として意見を言える長女が失われなかったとしたら、いまのヤマダ電機はどうなっていたのだろう?と。2012/12/19

shimbo

2
家電小売業界の歴史だけではなく、家電メーカーの歴史の勉強にもなりました。▼相場英雄さんの「震える牛」で出てくるオックスマートの会長さんは、完全にヤマダ電機創業者がモデルですね。後継者の長女を亡くされてるところとか…。▼すっきり読めて、面白かった。2012/07/30

ハザマー

0
LABI1ヤマダなんばの売上伸び悩みが理解できた。今日も覗いてみたが、 店員さんの多いことヘルプも相当いるのがよく分かる店。 家電業界の変遷が今後始まるであろう。2012/06/23

comet

0
★★☆筆者の主張が色濃く反映された内容でしたが、それが故に読みやすく思いました。デフレ時代における自由市場経済の限界を感じました。価格競争ではない、新しい視点に立った価値を売り物に剃る必要があると思います。 2012/03/01

ma4ya

0
急拡大の心理を松下幸之助と照らし合わせて表現している。流通が巨大化したその先には価格以外の何があるのか。その華やかさと裏腹の経営の孤独で結んでいるが、次代はまた別。どうなるかはそれで変わる。2011/03/20

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