出版社内容情報
世界を安定させるのは「理想の世界政府」ではなく「機能する国家」だ! 国際政治を知り尽くす著者が、リアルな現実認識にもとづく21世紀世界を構想する一冊。
内容説明
民主主義、国連、世界市民…「美しい理想」が人類を不幸にする!国際政治を知り尽くす著者による挑発的な一冊。
目次
第1章 終わらなかった歴史(ハンティントンの警告を押し流した楽観主義の洪水;ピューリタニズム的外交の流行唾棄された「現実政治」 ほか)
第2章 「国家以後」の落とし穴(現実を直視することは理想を捨てることではない;最後のイデオロギーと化した「市場」の大津波 ほか)
第3章 合衆国になれなかったEUの選択(幻に終わった「ヨーロッパ合衆国」;「EU憲法」への拒否反応は何を意味するのか? ほか)
第4章 グローバリゼーション対フランス(輝ける国が陥った自信喪失と自己嫌悪;時代の波に乗るべきか、逆らうべきか ほか)
第5章 幻想から現実へ、イデオロギーから「政治」へ(国家間の競争も政治も歴史もまだ終わらない;「アメリカ後」の世界で非西欧型の新興パワーとどう向き合うか? ほか)
著者等紹介
ヴェドリーヌ,ユベール[ヴェドリーヌ,ユベール][V´edrine,Hubert]
1947年生まれ。フランスの政治家。パリ政治学院、国立行政学院(ENA)卒。1991年から95年まで大統領府事務局長としてミッテラン大統領の外交顧問を務め、97年からジョスパン内閣の外相として活躍(~2002)。現実主義的な「左のゴーリスト」として知られ、9・11後のアメリカの対テロ戦争では「同盟すれど同調せず」の姿勢を貫く
橘明美[タチバナアケミ]
お茶の水女子大学文教育学部(仏文学・仏語学専攻)卒業。その後、メーカーに勤務、フランス駐在員などを務める。現在、フランス語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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