内容説明
平家物語は、日本語として最高の水準にあり、最高傑作の一つです。しかも、生き方や、どうやって死を迎えるかという私たちの非常に重要なテーマを、どの段も持っています。…しかし…原文でなければ魅力のほとんどが抜け落ちてしまうことがおわかりいただけると思います。そこで、この長大な物語の中から、声に出してその世界をゆっくり味わえる場面を、できるだけコンパクトにとりあげてみました。
目次
祗園精舎(巻第一)―人の世のはかない定め
禿髪(巻第一)―清盛、少年密偵を京に放つ
祗王(巻第一)―祗王と仏御前の確執と和解
足摺(巻第三)―孤島に独り残された俊寛
橋合戦(巻第四)―宇治橋での死闘と宇治川渡河作戦
入道死去(巻第六)―清盛、高熱に悶死する
福原落(巻第七)―平家、都落ちし、西海へと船出する
宇治川先陣(巻第九)―景季と高綱、宇治川の先陣争い
木曾最期(巻第九)―義仲と兼平、最後の一戦に挑む
坂落(巻第九)―義経ら三千騎、鵯越の坂落とし〔ほか〕
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『宮沢賢治という身体』(世織書房)で宮沢賢治賞奨励賞、『身体感覚を取り戻す』(日本放送出版協会)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞)、同シリーズ『第2~5巻』、絵本『子ども版声に出して読みたい日本語』(全12巻)、『CDブック声に出して読みたい日本語』『CDブック声に出して読みたい方言』が合わせて280万部を超えるベストセラーとなる。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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