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本当は不気味で怖ろしい自分探し

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794215956
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0011

内容説明

「本当の自分」の正体、ほんとうに知りたいですか?表に現われてこない「本当の自分」とは、じつはあなたが「封印している自分」なのかもしれない…。臨床医としてあらゆる患者に接してきた精神科医が、心の奥底に深く下りていって見つけたものとは?エッセイと不穏な小説でつづる、不気味な自分探しマニュアル。

目次

第1章 不気味な自分探し(自分の知らない自分はどこにいるのか;「もう一人の自分」の人生;信用ならない自分;心の二重底;ただそういうものとして;地味な「本当の自分」;死と死体の話)
第2章 まがいものめいた世界(まがいものめいた世界;見えない現実;ずれている;安っぽさ;「自分探し」で見つかる答え;食い逃げ;現実の掴みどころ)
第3章 「空虚な自分」の発見(説明不能;本当の自分とは何か;「本当の自分」たちとの遭遇;動物ビスケット譚;センチメンタルな感覚;不確かさだけが残った;空虚なわたし)

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
1951年京都生まれ。日本医科大学卒。医学博士。産婦人科勤務の後、精神科医となり、精神保健福祉センター、都立松沢病院、都立墨東病院などを経て、東京未来大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿呆った(旧・ことうら)

24
精神科医によるとりとめのないエッセイ。『自分探しとか本当の自分といったものに執着する人がいるが、つまるところ謙虚さがないように映ってしまう。』現在の自分を『仮の自分』と断定する傲慢さがあるとのこと。2017/01/25

さかぐち

14
アンチ自分探しの本。理由は分からないまま、なぜか気になるモノや言葉があったり、不可解な行動・言動をとってしまったり、微かな違和感のようなもの・掴みどころのない感情を日常生活で感じることがある。この本は、そうした違和感について精神科医である著者がエッセイと小説を組み合わせて書いた珍しい形態の本。解決方法や分析が書かれているわけではなく、こういう感覚ってあるよねということをとりとめとなく書いてある印象だが、不思議と惹かれる本だった。 2017/05/05

mai

11
専門書だと思って読んだら、中身は精神科医のエッセイでちょっとビックリ。個人的な意見が多いような気がしましたが、まぁまぁ面白かったです。2013/06/10

ブロッコ・リー

10
自分探しをする時はいつも決まって今この場の自分が自分らしく感じられないとき、目前の現実と己の妄想との違和感に苛まれるときである。妄想は際限が無く、違和感そのものも己の言葉によって規定される訳だから、言葉の定義が常識からズレていると輪をかけて悲惨なことになる。P118の一文は示唆に富む。「自殺未遂の娘もHも同じ種類の人間に属し、彼らはごく当たり前な筈の言葉の意味を微妙に誤って解釈してしまい、以後はそれがベースになって次第に生き方に不協和音が生じていくように思われる。なるほど衣食住といった文脈では生活に2016/02/28

しんたろう

10
変わった本。ヘンな本。自分てものを無理に突き詰めて分析しようとすると、思ってもいない嫌な面、醜悪な面を認めざる負えなくなる。かといってそれを回避しすぎても反省も成長もない。結局、孤立せずにバランスの良い人間関係を保ちながら、周囲の人々の行動や性格、考え方を参考に、追い詰めない程度に反省し、自分を見つめ許し努力する事が精神的に健康という事なんだろうな、と思った。僕から見たら著者は少し病んでますww。2013/08/23

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