中国がひた隠す毛沢東の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794214430
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0031

出版社内容情報

北京在住の知識人が香港のオピニオン誌『争鳴』に寄せた「毛沢東論」14篇を翻訳編集。五千万の国民を死に追いやった領袖の実像を明らかにする。

内容説明

1930年代初めの紅軍(人民解放軍の前身)将兵の大量殺戮にはじまり、土地革命、反右派闘争、大躍進運動、文化大革命にいたる粛清・整風・闘争・運動のなかで、毛沢東はいかにして4千万人以上の国民を死に追いやったのか。「4人組」逮捕ののち、これらを一度は批判しながら、再びその歴史が隠蔽され、毛沢東賛美がつづくのはなぜか。党史に精通する北京在住の古参幹部が、毛沢東の実像を明らかにし、いまなお毛沢東の手法を踏襲する中国共産党こそ「歴史を鑑にせよ」と迫る問題の書。

目次

最初の悲劇―大量粛清のはじまり
ユートピアの現実―延安の整風運動
親日・媚日―明日の内戦にそなえる
朝鮮戦争への介入―毛沢東、スターリン、金日成
秘密警察の国―密告制から特務まで
党と軍―先に鉄砲を手にした者が勝つ
文化人の迫害―胡風反革命集団事件の顛末
『海瑞罷官』を自在に使う―文革と権力闘争
「過去は振り返らない」―紅衛兵運動の末路
唯一の遺産―一人を批判して、五億人増える
歴史の捏造―毛と湖南出身者の仲
墓を壊す―「鞭屍文化」を残す
毛夫妻の私生活―飢饉のさなかに、あまたの別荘
毛統治の代価―四千万人以上を殺した責任は

著者等紹介

北海閑人[ホッカイカンジン]
中国共産党中央直属機関に長くつとめ、引退した古参幹部。大学で党史を教えていたこともある。党の未公開資料をはじめ、党内事情に精通。香港のオピニオン誌『争鳴』の常連執筆者として、民主主義、自由主義、人道主義の観点から中国の現体制を批判的に論じる。「北海閑人」はペンネームである。北京在住

廖建龍[リョウケンリュウ]
1934年、台湾生まれ。59年、東京大学農学部卒業。農学博士。香港および台湾企業の中国市場への進出事業に携わる。90年代から、中国と台湾の政治・経済問題の研究に従事。雑誌に評論多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネコ虎

8
「毛沢東の真実」がここにある。ヒトラーもあのスターリンも及ばない史上最大の独裁者かつ殺戮者毛沢東。やられる方も不甲斐ない。今日の大相撲琴奨菊のようだ。そんな毛を若い頃尊敬していたなんて恥ずかしい。まさに共産主義の呪縛。そして未だに中国礼讃者がいるなんて。こういう本がもっと普及されなければいけない。左翼必読の本だ。左翼の人達の故郷は地獄で出来ているんだと。毛沢東独裁のため、仲間を次々に追い落とし、殺戮し、自己防衛のために紅衛兵を使って、国民を奈落の底に追いやった毛沢東。その権力欲には驚嘆。共産党DNAは血。2016/05/13

みぃ

1
図書館で借り、途中でやめた。毛沢東の話だし、読んでいてあまり気分の良い本ではない。

zx-sho2

0
☆☆★★★2009/10/04

まふ

0
大変に面白かった。毛沢東の権力一辺倒の非人間性的、非人権的、一方的、破壊的、非文明的政策が中国を一大不幸に陥れたとするこのもと中国共産党戦士の論述は説得力十分である。数年前の排日運動は中国への侵略を行なった国であるからには何も抗議はできないだろう、という部分は引っかかった。現胡錦濤政権がひたすら毛沢東の思想と指導を正当化しようとしていつことに著者は大いに疑問を発している。このままでは共産党の独裁政権は維持できないかもしれない問題を内包している、と言うくだりは全くそのとおりである。一体どうなるのだろう。2007/02/10

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