出版社内容情報
紙すきの技術がケータイの軽量化に。ITに、ハイテクに、環境問題に、省力化に、最先端分野で大変身をとげた伝統技術の実例50!
和紙→ケータイの配線板
納豆→砂漠緑化事業
木型→F1エンジン
毛筆→人の顔の凸凹に合った化粧筆
五重塔→超高層免震ビル
墨流し→カーボンナノチューブの薄膜
ベンガラ→磁気ディスク
たたら→角膜切開用器具
・・・ほか。
内容説明
紙すきの技術がケータイの軽量化に。ITに、ハイテクに、環境問題に、省力化に、豊かな暮らしに、医療機器に、新たな分野で大変身をとげる日本の伝統技術の実例50。
目次
1 ハイテクによみがえる伝統の技(和紙―常識をこえて進化しつづける紙「紙漉きの歴史」;金箔―ハイテク分野の軽薄短小を支える「箔打ちから電子回路へ」 ほか)
2 快適な住まいと環境づくり(制震―木造建築のしなやかさを超高層ビルに生かす「五重塔の耐震性」;宮大工―近代建築に生かされる伝統の技と心「宮大工の技」 ほか)
3 自然の力を引き出す知恵(棚田―布マルチ栽培で無農薬農業の省力化を実現「棚田の美」;江戸農書―農薬にたよらない発想「農民が書いた技術指導書」 ほか)
4 ゆたかな暮らしと健康のために(健康食―日本食を彩る和の伝統食材「身土不二の思想」;わらじ―シューズ開発の原点に「ウォーキングの効用」 ほか)
5 新たなフロンティアをめざして(SUSHI―変幻自在にアレンジされる国際食「すしの起源」;刺し子―新たに開花した仕事着の美「こぎん・菱刺し」 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おさと
6
職人さんかっこいいなぁ。すごいなぁ。2015/08/12
のぶ
3
12年前の本です。本書のタイトルは例えば「菊と刀」みたいに対比的な2つの物(の典型例)を並べる技法で、和紙が古い技術の代表、それを活用する意外な製品分野の代表としてケータイが選ばれた、と理解できます。そのナウい(?)道具が、ともすれば「いまどきケータイ?」と言われるに至る、これが12年の歳月なのでしょう。と、古さを強調する表現になってしまったけど実はそこまで変化が激しい分野は少ない(ITなど)だろうし、なので日本の技術の底力を感じ取るための50の対比的挿話集として、本書は今なお有意義な本だと言えそうです。2017/09/02
ナオ
1
△