海の漂泊民族バジャウ

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  • サイズ B6判/ページ数 390p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794212597
  • NDC分類 389.24
  • Cコード C0039

出版社内容情報

陸を拒み、文明に背を向けて生きるインドネシアの漂海民との日々を、女性写真家が叙情的に綴る。文明から忘れ去られた人々への優しさがあふれる放浪記。

内容説明

ドイツ人の女性写真家が、インドネシアの漂海民バジャウ族と過ごした日々を叙情的に綴ったノンフィクション。陸上には病気と邪悪な霊があふれていると信じ、必需品を入手するとき以外は陸の人間と接触しないバジャウ族。時間を区切るのは自由を失うことと考え、そのとき自分が体験することに最大の価値を置く暮らしのなかで、著者はいつしか深い充足感に満たされていく―。熱帯の海に生きる「単純ななかに幸せを見出していく天才たち」の物語。

目次

海への憧れ、漂海民に会いたい
時間を超えた深い安らぎ
すべてが肉感的で美しい熱帯の島
バジャウ族は時間もお金も、物を所有することも理解しない
淡々と生きることはとても難しい
時間を区切るのは自由を失うことだ
自他の境界が消えてしまう「海洋性の自我障害」
よけいなもの、無意味なものはなく、すべてに意味がある
幼い女の子の目に映る「人生の知恵」
持ちつ持たれつの共生、お礼は言わない
自分自身を探し求めて、わたしは「侵入」する
ありのままの自分を生きる自由な人間

著者等紹介

ドリューケ,ミルダ[ドリューケ,ミルダ][Dr¨uke,Milda]
1949年、ドイツのヘクスター(ヴェストファーレン州)生まれ。1982年にフォト・プロダクションを創業して成功を収めるが、その後ドロップアウトして、1986~90年に恋人と二人でヨットによる世界一周旅行を実現。1991年以降はデュッセルドルフに住んで作家、カメラマンとして活躍している。ドイツを代表する女性誌『ブリギッテ』や『エル』『マリ・クレール』(いずれもドイツ語版)などのほか海洋雑誌にも多数寄稿

畔上司[アゼガミツカサ]
1951年、長野県生まれ。東京大学経済学部卒。ドイツ文学・英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ひつじ

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海上で生活する民族というと、ゲド戦記のさいはての島へに出てきた民を連想する。自分とは異なる環境で暮らす民族の異なる価値観について興味が あり読了。著者のバシャウ民族への敬愛が文面からひしひしと伝わってくる。本当に魅力的な人々だ。私が著者の立場だったら、これほどバシャウの人々の価値観を尊重できるかはなはだ疑問。とても興味深かった。2011/04/12

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