北朝鮮「楽園」の残骸―ある東独青年が見た真実

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北朝鮮「楽園」の残骸―ある東独青年が見た真実

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  • サイズ A5判/ページ数 206p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784794212412
  • NDC分類 302.21
  • Cコード C0036

内容説明

NGOスタッフとして初めて平壌入りしたとき、この国を支配している空気には何かしら馴染み深いものがあった。それから3年半、旧東独に生まれ、16歳で「ベルリンの壁」の崩壊を体験した青年は、消滅した祖国とは異質な生活をこの地で垣間見る。革命の理想の残骸のなかでプロパガンダの暴力にさらされ、金一族の「神話」にがんじがらめとなり、自由な行動を窒息寸前まで抑圧された人々。この国のありさまは、下界から隔絶されたカルト集団のようでもあり、ジョージ・オーウェルの小説『一九八四年』が描く全体主義国家と、その細部にいたるまで、ぞっとするほど似ていたのだった…。ここにあるのは、1999年から2003年にかけての援助活動中に撮影し、特別なルートから持ち出すことができた、きわめて貴重な写真と、洞察力にみちた観察眼がとらえた、最新の北朝鮮のありのままの現実である。

目次

1章 プロパガンダの華やかな世界―現実を排除する無数の幻想とアイデア
2章 鎌とハンマーとペンシル―「三つの偉大な革命」の無残な結末
3章 金ファミリーの「神話」―共産主義の名のもとに具現した封建主義体制
4章 革命を継ぐ世代―子供時代を持たずに育つ子供たち
5章 ピョンヤン大聖堂の影で―唯一のものとして作られた権力の中枢
6章 その他大勢の地方―極端な地域格差の中で生きる「田舎人」
7章 「軍と人民は一体である」―国民を疲弊させる国民の守護者

著者等紹介

ブラツケ,マイク[ブラツケ,マイク][Bratzke,Mike]
1973年、旧東独ベルリン生まれ。16歳のときに「ベルリンの壁」崩壊を見る。96年から2年間、ベルリン・テクニカルカレッジで建築関係の法律、設計等を学ぶ。98年、国家公認塗装技術者となり、職人養成の教師資格を得る。93年、ドイツのNGO“カップ・アナムーア”の技術スタッフとして北朝鮮へ。以後、2003年5月まで4回にわたり北朝鮮で援助活動に従事。13の道・主要都市のうち10に足を踏み入れ、人民病院、学校、保育施設の設備改善を担当し、援助物資の査察をおこなう

川口マーン恵美[カワグチマーンエミ]
作家・翻訳家。1956年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業。82年ドイツのシュツットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mari

4
アリラン祭のカラフルな色彩と対比する農村の色のない世界。南浦の人民病院の手術は肉屋を彷彿とさせるとあるが、そういわれればそう見える。ここの手術室では金槌と剃刀が標準装備とのこと。。。。2013/05/21

Wisteria

2
否定でも肯定でもなく政治的でもなくありのままを伝えようとするブラツケ氏の冷静なレポートの中に暖かさを感じた。情報の少ない閉ざされた国、北朝鮮。ほとんど初めて知る事ばかり。平壌と平壌以外の地方はまるで違う国違う時代のようで、目を覆いたくなる程悲惨な状況になっている所もある。カップ・アナムーアとしても志半ばで撤退する事となり無念だったと思われるが、どうする事も出来ないと言う印象しかない。ガチガチに創り込まれた平壌と、付け焼刃でやり過ごすしかない平壌以外の地方。何とかならないのか。2015/02/22

nota

1
著者が北朝鮮と政治的に近かった東ドイツ出身であり、目線が現地の人に近しい。 特に田舎まで移動しての写真(多数)は興味深かった。2019/04/28

ぴろき

1
東独出身の男性がNGO活動の中で見た北朝鮮の光景を、多数のカラー写真とともにつづった内容。扇情的にも冷笑的にもならず、また圧政下の人びとを嘲ることもない視線が印象深い。2003年の本だが、かの国の現状に思いをはせるためには必読の書と思う。2016/06/12

さとぴぃ

1
NGOスタッフとして派遣された旧東独青年の見た北朝鮮の生の姿に、共産主義の異様さを感じ身震いした。数多くの写真は、それだけで訴えかけてくる力がある。革命の成功は、国の中から沸き上がってこそ意味があり、力があり、成功するのだと思う。独裁者と一部エリートだけが富める国は気持ちが悪い。韓国の人は、この本を読んでどう感じるのだろう。2016/02/17

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