出版社内容情報
福井氏はいつ、景気回復のスイッチを入れるのか? 選挙を経ない個人が権力を握る日銀の行きすぎた独立性に警鐘を鳴らす快著!
内容説明
日本銀行はマネーを創出し配分する大きな権限をもつが、政府から独立し、説明責任をもたない。半分は民間所有であり総裁は首相が任命する。公務員でもなく選挙も経ない個人が、日本経済を左右する権力を手にするのだ。本書は、三十年前から総裁候補と名指されていたプリンス・福井氏が、バブルの責任も問われずに予定通り新総裁となった経緯をたどり、マネーの支配者が政財界とメディアに絶大なる影響力を及ぼしていることを明らかにする。そして、中央銀行の行きすぎた独立性がもたらす弊害を訴え、日銀には明確な目標と説明責任をもたせるべきだと説く。
目次
1 日銀総裁についてメディアが報道しないこと(福井総裁任命をめぐる謎;記者クラブ制の力;マネーが政財界を動かす;企業安楽死計画;時価会計の導入がもたらす悪影響 ほか)
2 セントラル・バンカーが世界を動かす(ヨーロッパに出現した巨大な権力;欧州中央銀行の独立性がこれほど高いわけ;ライヒスバンクも政府から独立していた;ブンデスバンク成功の鍵;ライヒスバンク復活の悪夢 ほか)
著者等紹介
ヴェルナー,リチャード・A.[ヴェルナー,リチャードA.][Werner,Richard A.]
1967年、ドイツ生まれ。オックスフォード大学大学院博士課程を経て、東京大学大学院で経済学を専攻。日本銀行金融研究所・大蔵省財政金融研究所客員研究員を経て、1994年~98年、ジャーディンフレミング証券(アジア)のチーフ・エコノミスト。97年より上智大学経済学講師。98年にプロフィット・リサーチ・センターを設立。2000年より投資信託プロフィットファンド・コム、グローバルマクロファンドの運用アドバイザー。2001年より財団法人電気通信共済会の資産運用委員会委員。2003年の世界経済会議(通称ダヴォス会議)では「次世代のグローバル・リーダー」に選ばれた
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Honey
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orii_y