患者の孤独―心の通う医師を求めて

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  • サイズ B6判/ページ数 181p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211958
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

苦しくて病院に行く。けれど医師は言う。「病気のはずがない」「気のせいだ」「数値は下がってるんだ、いい加減にしろ」からだの苦しみ以上に、数値だけ見て患者が見えない医師たちの、こうした心ない言葉が痛かった。医学が完璧ではないことは知っている。それでも医学という学問を信頼している著者が出会ったのは、際限なくつづく誤診、決めつけ、拒絶…いまの日本の医療のあまりに寂しい現実だった。30年におよぶ闘病生活の中で、これまで書けなかった自らの医療体験のすべてを明かし、患者のあり方、医療のあるべき姿を根底から問い直す書。

目次

第1章 はじまり(苦しみのはじまり;子宮内膜症 ほか)
第2章 医師への疑念(「柳沢を甘やかすな」;「この人は放っておいていいよ」 ほか)
第3章 孤独な闘い(父の死;初めて本を書く ほか)
第4章 光明(在宅医療;患者にとっての生き甲斐 ほか)
第5章 認められた病(知りたかったこと;進行する病 ほか)

著者等紹介

柳沢桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年東京生まれ。お茶の水女子大学を卒業後、コロンビア大学大学院を修了。慶応義塾大学医学部助手、三菱化成生命科学研究所主任研究員をつとめ、マウスを使った発生学の研究に取り組む。1969年、発病。入退院を繰り返し、1983年、やむなく研究所を退職。以来、病床からサイエンスライターとして「生命とは何か」を問いつづける。著書に、『お母さんが話してくれた生命の歴史』(岩波書店、産経児童出版文化賞)、『卵が私になるまで』(新潮選書、講談社出版文化賞科学出版賞)、『二重らせんの私』(早川書房、日本エッセイスト・クラブ賞)、他多数
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感想・レビュー

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くらげ@

6
(☆☆☆☆)病名がわからないものに対する医師の対応。頑張ってほしいという思いと実際の病院側のコストや人材、知識の限界を考えるとかなり難しい問題だと痛感する。2013/07/13

Rarara

0
一気に読んだ 痛みの克服は私の課題です 著名な方の闘病本は私の痛みのちっぽけなことと、存在のちっぽけなことを知らせてくれます が、 それよりも 評判悪しき医療界にも頼もしい医師が探せば居るということが救いになる 医療を変えるのは賢い患者 志高く生きておられる人に会うとほっとする2022/10/18

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