あなたはどれだけ待てますか―せっかち文化とのんびり文化の徹底比較

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  • サイズ B6判/ページ数 294p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794211477
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0011

出版社内容情報

三一カ国調査によるせっかち度ランキングから、時間意識と人々の幸福度を考察したユーモラスな読み物

内容説明

社会心理学者が世界31カ国のせっかち度をランキング。時間意識の謎に挑んだユーモラスな読み物。

目次

第1部 社会的時間―文化の鼓動(テンポ―生活の速さ;持続時間―心理時計;時計時間小史;出来事時間にもとづく生活;時間と権力―待機戦術のルール)
第2部 せっかち、のんびり、そして生活の質(生活のペースがいちばん速いのは?;健康、富、幸せ、そして思いやり;日本の矛盾)
第3部 ペースを変える(時間の知識―沈黙の言葉を学ぶ;自分の時間にしたがう)

著者等紹介

レヴィーン,ロバート[レヴィーン,ロバート][Levine,Robert]
1945年生まれ。米国カリフォルニア州立大学の心理学教授。ニューヨーク大学で社会心理学の博士号を取得。異文化間の生活ペースの違い、および利他主義の心理について研究し、数々の賞を受ける。フルミネンセ連邦大学(ブラジル)、ストックホルム大学(スウェーデン)、札幌医科大学(日本)で客員教授を務めた

忠平美幸[タダヒラミユキ]
1962年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。早稲田大学図書館司書をへて現在は翻訳に従事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kanaoka 56

4
文化と深く結び付いている時間観念。時間観念の違いがどうしてうまれるのか等、突っ込んだ内容を期待したが、これらへの言及はなかった。 生物的に自然なのは出来事時間であり、時計時間は近代が作り出した抽象観念だろう。 個人主義、確実性、営利性は、テンポの速さを生み出すが、常に直線的な時間軸のどこかに意識がおかれており、今を生きる事ができない。 ある種の集団主義の強い文化においては、急ぐことは邪悪な野望に結び付く非礼として敵意にもつながる。 自分にとってもっとも快適なリズムを使い分ける多重時間の融通性が大切。2016/05/17

yoshi41101

3
時計による時間ではなく「出来事時間」で生きている人々の生活に魅力を感じる。せっかちの人はせっかちな場所にいれば幸せだし其の逆も真だが、個人の気質と環境のペースに調和が取れないと不幸。自分なりの時間変速機(自分の最適速度の範囲を超えたら合図を出してくれるフィードバック警報装置)は料理とランかな。作者の最後の問い「①これは絶対にやらなければならないことなのか?②それは私がやりたいと思うことなのか?このうちどちらか一つが「イエス」でなければ、その活動に自分の時間を費やすまい。」は自分の時を生きるためには重要だ。2010/03/20

桔梗屋

2
原著が書かれたのはかれこれ20年前なので、現在の日本の状況からは多少変化しているとは思うけど、論旨の普遍性は今も損なわれていないように思う。自分が典型的な日本人の中でも、とりわけ強迫神経症的に「時計時間」に拘泥している人間だという自覚はある。他者によって時間が奪われることの恐怖ってのが、どうも耐えられないし許せなくて。でも、世の中には「出来事時間」で生きている人間がたくさんいる、ってことを認識し、諦めていかないと、心身が保たない。旅に出て「非日常」に浸ると、束の間、時計を見なくなる感じが、やや近いのかな。2019/07/28

みさ

2
文化による時間意識の違いについての本。時計中心にまわる“時計時間”とゆったり成り行き任せな“出来事時間”では時間の感覚がだいぶ違うよう。翻訳もの特有の言い回しが少し読みにくく感じた。2019/01/21

takao

1
ふむ2018/02/05

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