内容説明
AかBかの選べる答えを求め、自分で考えようとしない子供たち。メールや携帯電話は大好きでも、他人と直接まじわることは嫌がる若者たち。情報は力なりと唱えつつ、膨大な情報に翻弄される大人たち…。コンピュータと人間とのバランスがおかしくなっている―この問題をさまざまな側面から考察する。
目次
1 コンピュータが子供たちをダメにする(コンピュータを使えるということ;楽しい楽しいお勉強;気がつけば金喰いムシ;消えゆく教科書 ほか)
2 IT時代に僕たちが喪うもの(テクノロジー幻想;ソフトウェア地獄にはまる;醜いコンピュータ;情報は力、なのか? ほか)
著者等紹介
ストール,クリフォード[ストール,クリフォード][Stoll,Clifford]
1950年、ニューヨーク州バッファロー生まれ。アリゾナ大学ツーソン校で惑星科学の博士号を取得。ハーバード・スミソニアン天体物理学研究所、ローレンス・バークレー研究所等で研究活動を続けている。自身のハッカー追跡体験を綴った『カッコウはコンピュータに卵を産む』や『インターネットはからっぽの洞窟』はいずれも世界的ベストセラーとなった
倉骨彰[クラホネアキラ]
数理言語学博士。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。(株)オープンテクノロジーズ勤務
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
501
17
邦題が、内容を表しているけど、なんとも安易で残念。著者は天文学者でありながら、ローレンス・バークレー国立研究所で発生したハッキングを追跡した人物。テクノロジー(コンピュータ)が生活を豊かにするという思想に懐疑的な視線を、コンピュータに精通しているからこそ冷静に鋭い分析を持って投げかける。1章では教育現場へ、2章では生活や公共施設へのコンピュータの導入を批判する。コンピュータの導入により人間の形成に重要なものが失われることを明確にわかりやすく示唆してくれる、ハイテクの浸透が拡大する現代だからこそ必要な本。2016/08/19
kubottar
5
学校や公共施設にコンピュータを安易に導入するのは間違っている。まるでコンピュータを使えない人間は落伍者のような存在になっている世の中は間違っている。コンピュータを使えなくても大丈夫な道も作らないと将来的に不安だ。2013/01/20
takao
1
ふむ2021/08/31
susue
0
時代を感じる2017/05/06
からさわ
0
☆☆☆☆ 学生時代に図書館で読んだもの。何かとても考えさせられる。