なぜ美人ばかりが得をするのか

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794210197
  • NDC分類 701.5
  • Cコード C0011

内容説明

認知科学の最新研究と、進化心理学の知見をもとに、古代の美の定義から、男女の性戦略、育児の秘密、美容整形事情にいたるまで、広範なエピソードをまじえて美の本質に迫り、美しさの謎を解く画期的な本。

目次

1章 なにが美しさをきめるのか
2章 美人は赤ん坊にでもわかる
3章 男は写真で、女は履歴で相手を選ぶ
4章 人はなぜ髪と肌にこだわるのか
5章 顔は多くを物語る
6章 サイズが肝心
7章 ファッションの誘惑
8章 声、しぐさ、匂い、そしてフェロモン

著者等紹介

エトコフ,ナンシー[Etcoff,Nancy]
ハーヴァード大学で教育学修士、ボストン大学で心理学博士の資格をとり、その後マサチューセッツ工科大学で脳と認知科学の研究をおこなう。現在はハーヴァード医科大学で教えるかたわら、マサチューセッツ総合病院で心理学者として臨床にあたっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

inami

34
◉読書 ★3.5 タイトルを見て「なるほど」&「そうとも限らないよな」と思うと同時に、そもそも何をもって「美しい」と感じるのだろうと思い、読んでみました。脳や認識に関することから生物学(進化、遺伝)、心理学、人類学など多岐にわたり、科学的で大変面白い内容になっています。なにが美しさを決めるのか、赤ちゃんも美しい顔を反射的に見分ける。美に対する反応は脳の働きであり、深い思索にもとづくものではなく、自然淘汰による進化で、人間の脳に用意された回路の働きと考えることができそうです・・と。そうなの?なんだかなぁ~笑2022/05/29

hit4papa

26
ヒトの美しいものへの生得的な嗜好を論考したものです。科学的な実験結果のみならず、古今東西の人類学者、文学者、哲学者、芸術家、芸能人、スポーツ選手、モデルらの美に関する発言を引用しながら論を進めていきます。労作であることは確かなのですが、提示される膨大な資料のために著者の主張を見失いかねません。そういう点では多少、読みにくくはありますか。原題は SURVIVAL OF THE PRETTIEST:The Science of Beautyで、女性の美だけを取り上げているわけではなく、邦題は煽りすぎです。2016/09/05

カッパ

11
ここまで追求している作品は珍しいとおもった。図書館でふらふらしているときに題名が気になってかりてみたのですが正解だった。赤ちゃんでも美しさはわかるや、美しさは善意を引き出すとは知らなかったのでびっくりした。しかし、いいことばかりではなく、期待されてしまう。女性が管理職になるにはマイナスにはたらことを知りました。美人はつよい。かわいいは正義も案外当たっているのだと思う。美人では残念ながらないが、得はしないが堅実にいきマイルドなブスを目指したいと思う。2019/09/16

鬼束

8
人間の生まれついての美しさ、また着飾ること、化粧することによる美の追求は進化的に見て、子孫を残すための戦略だと著者は見なす。人の顔を美しいと感じることは人間の本能に根差した現象であるが、人のファッションを見て美しいと感じることは、感じた当人の生きてきた文化的な背景が、そう感じせしめたのであり文化が異なれば、そのファッションはただ奇異なだけという場合もある。大まかに言って、この本質的に異なる美の2要素について本書は述べている。私は前項の、人間の本能に訴えかける美の本質に興味を持った。2014/01/07

なっちょん

6
私は幸運だと思う。現代に生まれたおかげで、化粧とか整形とか、美を作り出す手段が有り余るほどあるから。赤ん坊ですら美人を見分ける。美人を認識するのは本能的なもので、「言葉にはできないが、それが部屋に入ってくればすぐにわかる」。だから美の追求は、人間、特に女に生まれた者にとっては避けて通れない道なのかもしれない。2012/02/14

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