死の病原体プリオン

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794208323
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0098

出版社内容情報

狂牛病、クロイツフェルト=ヤコブ病を引き起こす、遺伝子のない不気味な生命体の謎を追う戦慄のドキュメント。
致死率100%、不死身の病原体の正体とは――

この不思議な病原体の謎ときの記録だ。実は、狂牛病とにた病気が、これまでも、世界のあちこちで、さまざまな動物に起きていた。ニューギニアの食人族の間に流行した「クールー」。十八世紀ごろからヨーロッパの羊の間でときどき流行した「スクレイピー」.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』226頁、より)

内容説明

脳がスポンジと化す。その奇病を引き起こす病原体は、放射線照射も、360度の高温をも生き延びる。そしてそれはいまや食肉、化粧品から医薬品まで、われわれのごく身近にあるという。感染すれば、痴呆、けいれんの末に100パーセント死に至る。予防手段も治療方法もない。奇病は羊、ミンク、牛、猫へと種を越えて拡がり、ついにイギリスの少年少女たちが倒れた。いずれも脳がスポンジと化していた。そしてその病原体には遺伝子がない。それでもなお自己増殖し、進化し、変異をとげるという。この不死身の病原体の正体とは何か。羊の病気から狂牛病、アルツハイマー病へとつづく奇妙なつながりが指し示す人類の未来とは…。本書はフィクションではない。医学・生物学の常識を、生命の概念そのものを根底から覆す戦慄のドキュメントである。

目次

第1部 人食い族の中で(わたしはあなたを食べる;クールー;クロイツフェルト博士とヤコブ博士 ほか)
第2部 現在の生物学では解けない謎(不死身の病原体;ハイテクの中の新しい食人現象;子供に感染する;現代の七不思議)
第3部 ウイルスに身をやつした神(食肉の復讐;アイス・ナイン;最悪のシナリオ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

3
ふむ2023/06/28

sekaisi

3
「猫のゆりかご」を読まないと。2019/07/20

Phycology

2
クールー、スクレイピー、CJDの病原体解明にまつわる科学ドキュメンタリー。面白いがプリオンが主題ではない為、邦題だけで選ぶと消化不良になるかも。p128にでてくるジョージクラウンによる分子生物学のセントラルドグマ(DNAから蛋白質合成へのプロセス)が、過去読んだどの入門書よりも分かりやすかったのが印象的。2010/12/17

NORI

1
プリオンが謎すぎて、学生時代に興味から読んだ。 プリオンと狂牛病、クロイツフェルトヤコブ病の実態について勉強になった。

ともみ

1
淡々とした文章と構成のうまさが印象的で、これがフィクションだったらものすごくおもしろいSFで良かったのに。アメリカ産の肉類は絶対買わないと思った次第。

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