サイエンス・マスターズ<br> 生物はなぜ進化するのか

サイエンス・マスターズ
生物はなぜ進化するのか

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794208095
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0045

内容説明

性が雄と雌に分かれているのはなぜか、遺伝子が利己的といわれる本当の意味は?―多様で不思議に満ちた生物の世界。そこには適応と進化の生み出した驚くべき物語が存在する。自然淘汰と適応の神髄を説き、さらに老化や死の意味、免疫とウィルスの関係にもあたらしい進化論的視点をもちこんで挑む、一級の入門書。

目次

プロローグ 自然に目的はあるか
1 適応論者の語る物語
2 機能上のデザインと自然選択
3 何のためのデザイン?
4 適応的なからだ
5 性は何のためにあるか
6 人間における性と繁殖
7 老いと進化
8 適応の医学
9 哲学的意味あい

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

47
出だしは寝不足で全く乗れず。同じ頁の上を何度も視線が彷徨う。読みながら何度も本を取り落とす。中盤頃から面白くなり一気呵成に読了。出だしの躓きは別として充分に堪能。一部の人は、人間が遺伝子の乗り物と言う考えに嫌悪感を持つ。只、これは何万年、何十万年という進化のスパンをひとりの人間の人生に模して語った時に、あたかも特定遺伝子の広散の為に利用されているように見えるだけ。人間の尊厳と進化論は何の関係もない。寧ろ初めから意味(目的)のある人生の方が空しい。意味や目的は与えられものではなく見つけるもの。近日再読予定。2010/10/03

手押し戦車

10
商人のジレンマ。片方が正直にお金を払い片方は偽物を売るそうすると片方が損して片方は利益を得る、結局両方が騙しあった方が自然選択で得をする。10匹の魚がいて捕食者に1匹が食べられている間に逃げれる。餌の取り分は10分の1、群れが20匹になれば狙われる率は20分の1だが餌の取り分は減る。どちらがいいか?利己的か?これは株の配当と似ている。株主を減らせば配当が上がるがその分株主責任が大きくなる。選択は自然界でも日常でもリスクが付く。この選択の繰り返しで生物は常にリスクと向き合い進化して行く。リスクのある選択!2014/04/19

gachin

3
なんでも適応で説明をつけている風だが、「過去の適応からの慣性」は(後の進化過程で書き換えのできなかった)発生拘束に基いた説明だよな、と思った。/ ホモログって水平伝播する病原体みたいだな、と思った。2020/06/23

だ~しな

2
生物の進化がなぜ、どのような指向性を持って起こるかを生物学の観点から解き明かす1冊。特に人間の人体の今のデザインに至るまでの、進化に至るまでの過程と矛盾が素人でも分かる内容になっている。進化とはあるものを使いデザインを派生させる事であり、それ故に近道的発想になるため構造的矛盾が生じやすいという考察が面白い。 また生物がなぜ雌雄で別れるのか、生殖のための競争はなぜ続けられるのかといった生物の当然にも疑問を投げかける。そうした多くは遺伝紙上の必要ゆえという結論に目から鱗が落ちた。生き物を見る視点が変わる良書。2018/06/19

takejin

2
面白い。いろいろな示唆がいっばい詰まってる。ドーキンスより論理的だ。神は不完全なものをつくりたまいし。その名は生き物なり。2012/01/05

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