犬たちの隠された生活

犬たちの隠された生活

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  • サイズ B6判/ページ数 211p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794206367
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0045

内容説明

犬に意識はあるのか。犬はひとりでいるときに何をしているのか。人類学者が自らの飼い犬を長年観察して解き明かした犬の生活の謎。知られざる犬の生態を詳細かつ生き生きと描き、全米でベストセラーとなった犬の本の近年の最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こぽぞう☆

15
犬を飼っていれば、犬に思考も感情もあることは当然に感じるだろう。筆者は、家庭の中にハスキーを中心としたオスメスほぼ半々の犬の群れを作り、ひたすら観察。しつけや訓練は基本的にしない。オオカミに近いハスキーだから、非常に野性的な行動もとる。恋もするし、夫婦もできる。ただし、それができるのは上位の個体のみ。我が家の犬はヨークシャーテリアとマルチーズのMIXで、野性味は少しもないが、猫(4匹)との序列は気にしている気がする。2019/03/25

ローレンツ🐾

12
1995年発行の本書。犬の聡明さを再認識させられた。犬種によっては多少なりと差異はあるものの『犬』としての本来の姿、そして犬達が何を求めているのかが少しだけ理解できたような気がする。 著者の犬に対する愛情が感じられる。 また、著者のように犬達とともに暮らしてきた生活が羨ましくも思う。 コンラート・ローレンツ著『人 犬にあう』につぐ、素晴らしい良書。2019/11/15

aoko

5
犬を多頭飼い(最大11頭)し、観察することで「犬に意識はあるのか、ひとりでいるときに何をしているのか」の答えを出そうとしているが、書かれているのは「集団生活の場合の犬の行動(本能)」のように私は思う。しつけは先住犬に任せ、訓練は特にはしていないようなので、それは虐待ではないだろうか?という部分もあった。犬が庭に巣穴を作る、というのは興味深かったけれど、6トンもの土を掘り出すのにどのくらいの期間がかかったのか書かれていないのが残念。2020/05/04

印度 洋一郎

5
犬に意識はあるのか? 文化人類学者が自分の飼い犬達を観察し、その集団の中における振る舞い、犬同士の関係を分析しながら、その謎へ迫っていく。犬は社会的な動物であり、集団があれば序列がある。同じ家で飼われている犬達が、互いの力関係(肉体的な意味だけ、ではない)を理解して、自分の身分を弁えた振る舞いをすることによって、秩序が生まれる。しかし、時には恋もあるし、本能に基づく「子殺し」もある。そして、亡くなった仲間を悼む遠吠えや、共同で作る巨大な巣穴など、神秘的にも見える行動もある。犬に興味が湧いてくる一冊だ。 2013/03/29

masa

4
内容はあまり学術的ではないものの、犬の隠された心の世界を解き明かそうとした一冊である。23ページにわたる"はしがき"だけでも楽しいのでぜひ読んで頂きたい。いつの間にか211ページに及ぶ最後のページまで読んでしまっているだろう。物語の終盤があまりにも悲しくて辛い。読み終えて僕は思わず本を伏せ、声をかすかに漏らしながら泣いてしまった。犬の生態を知りたくて読んだのにまさか最後泣かされるとは思ってなかった。名作。2013/09/10

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