Made in America―アメリカ再生のための米日欧産業比較

Made in America―アメリカ再生のための米日欧産業比較

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  • サイズ B6判/ページ数 465p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784794203700
  • NDC分類 602.53
  • Cコード C0033

出版社内容情報



これは、1980年代のはじめから米国が産業競争力の強化に注力し、特に日本の生産技術等のマネジメントを調査研究した成果を集約したもので、歴史的な業績である。

●社会システムとしての知識
人や組織の行動を支え、その相互作用の基盤となる知識。それは、産業競争力や政策のパフォーマンスを規定する社会システムとしての側面を持っている。われわれが知識科学と名付けた変革の視座は、社会システムの全域に臨むパースペクティブを与える。

 企業やコミュニティーの活動の本質は、知識の創造、活用、蓄積からなるダイナミックなプロセスである。しかし、この本質は、われわれの目には見えないことがある。知識は、科学の公式や製品の仕様書のように書かれたものとしての形をとるばかりではなく、言葉にはできない技能やものの見方、あるいは慣習の中にも埋め込まれているからである。
 知識科学は、そのような知識の重層的な構造を解明するとともに、書かれざる知識に形を与え、組織的に共有できるモデルを作り、さらには新しい知識を創造するメカニズムの構築を目指す。それは、見えない本質に光を当て、企業やコミュニティーに未来を切り拓くための変革の視座に立つことに他ならない。

内容説明

アメリカの病いの根源を問うべく、MIT特別委員会が2年をかけた大プロジェクト。アメリカ産業界の現状を徹底分析し、その復活への方法を日本およびヨーロッパ産業の中に求めた新しい「比較産業論」。

目次

1章 序論
2章 世界経済におけるアメリカ
3章 時代遅れの経営戦略
4章 短期的視野
5章 開発と生産における技術的な弱さ
6章 人的資源の軽視
7章 協調体制の欠如
8章 政府と産業界の足並の乱れ
9章 優良企業の事業活動に見られる各種パターン
10章 アメリカの生産性向上の必要条件
11章 産業界、労働界および政府のとるべき戦略
12章 大学はいかに変わるべきか
13章 結論
産業研究篇(自動車産業;化学産業;民間航空機産業;民生用電子機器産業;工作機械産業;半導体・コンピュータ・複写機産業;鉄鋼業;繊維産業)
アペンディックス アメリカで行われた政策提言

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Makoto Murata

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1990年に日本版が発行された、アメリカの産業に対する問題点と提言。3年をかけて、主要な産業について200社もの調査を行ったという。日本が弱いと考えられるアジリティやリスク許容に対する指摘は、むしろアメリカ企業に対して厳しい。20数年を経て、今の日本の状況にも重なり、大きな成功をもたらしたシステムを変革していく難しさを強く感じる。一方で、アメリカの労働者の問題は、中流の貧困化などの指摘も近年ではあり、今でも大きな改善が見られいないと感じられることは、残念に思う。では自分はどうするか、を考えるべきと思う。2013/05/30

Kiyoshi Utsugi

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MITのコンピュータサイエンス研究所の所長であったマイケル・ダートウゾス教授を委員長とするMIT産業生産性調査委員会がまとめたもので、米国で1989年に出版され日本では1990年に翻訳して出版されたものです。 当時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われていた時代です。 米国と欧州、日本の製造業8分野に関する比較を行い、今後米国はどうしていかなければいけないのかを提案しているめのです。あれから30年近くの時が流れた今振り返ってみるのもよいかと思って読んでみました。2019/01/31

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