内容説明
戦国時代の合戦場にいた兵士は、三人に一人が女性だった。驚愕の史実をもとに、一次史料からひもとかれた女性武将たちの素顔にせまる。上杉謙信はやっぱり女性だった!従来の男性中心の歴史観をくつがえす論考。
目次
第1章 発掘された女兵士(戦死者のうち、三人に一人は女性だった;奔放なDNAは残されているか? ほか)
第2章 戦場の女性たち(濃州攻防最前線岩村城の女城主艶御前;豊臣軍の包囲から城を守った美少女剣士成田甲斐姫 ほか)
第3章 武家の家督を継いだ女性(六歳で戦国大名の家督を継いだ少女立花〓(ぎん)千代
亡き夫に代わり一門の全盛期を築く今川寿桂尼 ほか)
第4章 上杉謙信はやっぱり女だった(八切止夫説の検証;軍神像を創作した江戸期の軍記書 ほか)
感想・レビュー
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紫
2
戦国乱世は飢餓と貧困の時代。女性たちが戦争の被害者だったなんて後世の価値観がでっち上げた嘘! 立派な戦力として、たくましく活躍したのでした……という内容。戦没者中の男女比と史書に残る記述の断片から、戦場の女性兵士の実在を検証した1章は興味津々。2~3章は有名無名の女性領主たちの検証ですが、後世の編纂物での脚色が多く、一次史料からは実像が分からないというのでいささか拍子抜け。成田甲斐姫と豊臣秀吉の側室の甲斐姫が同一人物なのかは確証がないというのは驚きだったのであります。4章は上杉謙信女性説の再検証。星4つ。2019/05/27
ottohseijin
1
すいません、知りませんでした>「上杉謙信女性説」2010/04/18
陸
0
合戦場に出ていた普通の女性たちの生活ぶりがわかるのかと思っていたけど、戦国時代に武勇を知られた有名な女性たちが中心。文章が固くて、面白そうなエピソードをちらっと書いて、裏付けする証拠が無いからフィクション、と決めつけるようなことが多いので物足りない。2012/01/21
今西行
0
戦国観が一変した。この本を読んだら、もう上杉謙信は女性としか思えなくなる。2010/03/07
べつき
0
戦が出稼ぎの場、のようなものだったというのは新たな発見だった。2010/02/17