内容説明
障害とは何かの再定義?障害概念のパラダイム転換を模索。障害学批判から運動のための理論を切り拓く。
目次
1 障害規定(「障害者」を表す言葉;障害規定)
2 障害とは何か(障害とは何か;「障害者が障害をもっている」とは;障害問題のパラダイム転換)
3 障害差別とは何か(障害差別はどのようにして生まれるのか?;障害差別の三つの性格;差別形態論;障害各論;障害差別の根拠は何か)
4 障害に関する思想・理論(優生思想;発達保障論とその批判;WHOの障害規定;障害を巡る反差別の法制度―差別禁止法・「障害者の権利条約」;障害学のとらえ返しと障害学批判)
5 反障害者運動の方向性(「障害者運動」の概観;「障害者」をとりまく状況;反障害運動の方向性―新しい流れを生み出すために)
著者等紹介
三村洋明[ミムラヒロアキ]
1949年長崎県生まれ。理科系の私立大学中退。学生時代に「障害者運動」に出会うも、「障害者」の立場をつきだし得ず、1985年に自らの「吃音者=障害者宣言」を出し、「障害者」としての立場を踏み出す。以後、「吃音者団体」・地域の手話サークルの活動などを経て、「最後の闘う手段」としての「障害者関係裁判」の支援活動などを担う。反差別の「障害者」グループ作りを模索しながら、個人誌的なところで、理論的活動を展開。現在、反障害研究会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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