倉山満が読み解く太平記の時代―最強の日本人論・逞しい室町の人々

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  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784792605506
  • NDC分類 210.45
  • Cコード C0030

目次

はじめに 佐々木道誉に学ぶ、逞しい日本人の生き方
序章 中国人が呆れた!日本人が、日本人ではない時代
第1章 日本とはどういう国か
第2章 「現実主義」が国を滅ぼす―鎌倉幕府の教訓
第3章 建武の親政
第4章 婆娑羅大名の時代

著者等紹介

倉山満[クラヤマミツル]
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。1996年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士後期課程単位取得満期退学。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員を務め、2015年まで日本国憲法を教える。2012年、希望日本研究所所長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

出世八五郎

22
もし室町を大河でやるならば、三谷幸喜や宮藤官九郎にメガホンを取ってもらうのが良いと思う。室町の武士に節操がないように見えて、従来のお侍さんのイメージで見ることが出来ない。本書は駆け足で書かれてるように感じたが楽しめた。関連書籍として海音寺潮五郎の武将列伝をお薦めする。因みに本書はプレミアか3000円以上付いていた。安値になったの幸い購入したが、それでも中古で定価を超えた。2020/12/12

黒猫

21
めちゃくちゃ面白いです。太平記を少しかじっていれば、ハマること間違いないです。しかも戦国時代に比べてマイナー感が否めない室町時代の初期が、スラスラ頭に入ってきます。そして、婆娑羅大名の佐々木道誉の振る舞い。確かに、逞しい!裏切りとは違う緻密な戦略、激動期を切り抜ける知恵。それだけではなく、やはり破天荒でかっこいい。また、楠木正成や新田義貞、私の好きな北畠顕家もきちんと描かれていて文句なく面白いです。次巻もあるみたいなので、期待してます。政治家と室町時代の人々を当てはめているからわかりやすいです。2016/09/06

軍縮地球市民shinshin

14
最近はちょっとした室町ブームらしい。中世といえば戦国時代だが、南北朝・室町こそ個性的な人物が輩出している。本書は『太平記』と1991年の大河ドラマ「太平記」に沿って、動乱期のこの時代を俯瞰している。主人公はバサラ大名佐々木道誉で表紙はそれ。この着物は大河で道誉役の陣内孝則が着用していたものに似ているような……。「バサラ」は元はサンスクリット語で、南北朝期の流行語。ゲームとは違って、戦国時代にはバサラは死語になっていて使用例はない。2016/06/08

新父帰る

11
かの有名な古典『太平記』を読んでいなくても、すらすら読める「太平記の時代」。正直、室町時代には余り関心がなかった。というよりどうしても目は鎌倉幕府打倒から建武の親政、そして南北朝の時代の幕開けに集中してしまう。ところがどっこい倉山先生、ちゃんと読者に新しいネタを提供してくれた。佐々木道誉を主人公にした「太平記の時代」を描くことに決定。所謂、婆娑羅大名三人衆の一人に焦点を当てたのが本書だ。いきなり道誉には入らない。ちゃんと楠木正成の活躍にも触れ、後醍醐天皇のハチャメチャぶりにもしっかり描いてくれている。感謝2016/06/18

ミナ

10
改めて読んでもぶっとんだ人たちが多い時代だわ。こんなに人間性変わるなんて一体何があって、何で元に戻ったのか不思議。楠木正成をかっこいいとも思うけど、不憫と思う気持ちの方が強い。2020/01/26

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