障害者の傷、介助者の痛み

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791771226
  • NDC分類 369
  • Cコード C0030

出版社内容情報

相模原障害者殺傷事件以前/以後をつなぐ、現場から組み上げたケア論の到達点。
介助するとはそもそもどういった経験か。「介助で食べていく」とはどういうことか。介助する人/される人が培ってきた〈つながり〉の技法とはいかなるものか。介助者として長年暮らしてきた著者が誘う、障害者と健常者がともに地域で暮らし続けるための必読書。

渡邉琢[ワタナベタク]
著・文・その他

内容説明

相模原障害者殺傷事件は社会に何を問いかけたのか。あらためて、いま障害のある人とない人がともに地域で生きていくために何ができるのか。障害者と介助者が互いに傷つきながらも手に手を取り合ってきた現場の歴史をたどりながら、介助と社会の未来に向けて言葉をつむぐ。

目次

1 相模原障害者殺傷事件をめぐって(亡くなられた方々は、なぜ地域社会で生きることができなかったのか?―相模原障害者殺傷事件における社会の責任と課題;障害者地域自立生活支援の現場から思うこと―あたりまえの尊厳とつながりが奪われないために ほか)
2 介助者として生きる/働くとはどういうことか(「介助者」「介護者」「ヘルパー」「健常者」「支援者」などの呼称をめぐって―障害者運動のバトンをめぐる一考察;ベーシックインカムがあったら、介助を続けますか?―介助者・介護者から見たベーシックインカム ほか)
3 高齢者介護や障害者差別解消法をめぐって(障害者介護保障運動から見た『ケアの社会学』―上野千鶴子さんの本について;障害者介護保障運動と高齢者介護の現状―高齢者介護保障運動の可能性を考える ほか)
4 奪われたつながりを取り戻すために(とまどいと苦難―相模原の事件のあとに感じること;支援・介助の現場で殺意や暴力と向き合うとき―社会の秘められた暴力と心的外傷(トラウマ)について ほか)

著者等紹介

渡邉琢[ワタナベタク]
1975年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士前期課程修了。2000年、日本自立生活センターに介助者登録。2004年度に同センターに就職。以降、障害者の自立生活運動や介護保障運動に事務局兼介助者として尽力。現在、日本自立生活センター事務局員、NPO法人日本自立生活センター自立支援事業所介助コーディネーター、ピープルファースト京都支援者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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s-kozy

85
本作の文章は2010年から18年に書かれたもの。この間に障害者自立支援法は総合支援法に名を変え、障害者がヘルパーを使って一人暮らしをしたり、余暇を過ごす風景もかなり定着した。私が住む東京の西の方ではほぼ24時間の介護保障を受けて自立生活を営む障害者も多い。これは70年代からの自立生活運動に端を発す。制度の構築は順風満帆だったわけではなく、障害者と支援者が互いに傷つきながらも手を取り合って獲得してきた経緯がある。その歴史を辿りながらポスト自立生活運動まで示唆する本書、この分野の好著であることは間違いない。2019/07/02

どんぐり

81
知的障害者の5人に1人は入所施設に入っている。実数でいえば11万人。そんななかで、2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件。一人の狂信的な男が凶行したことと壁をつくって、思考をストップしてはいけない。なぜこのような事件が起きたのか、その大きな背景要因の一つに、「入所施設という閉鎖空間での障害者の集団処遇をこの社会が是認していること」があるのではないか、とさまざま視点から論じている。なかでも「支援・介助の現場で殺意や暴力と向き合うとき」で心的外傷(トラウマ)からアプローチしているのを興味深く読んだ。著者は2019/12/25

こばまり

71
障害者と介助者の関係性、そして津久井やまゆり園で起きたことについて、これ程腑に落ちる著作に出会ったろうか。取り組む課題は山積だが、著者の口調に慰められもしたし、このような人が研究者ではなく介護職に就かれておられることに希望を持った。2019/04/06

ゆう。

37
自立生活センターの運動論には違和感はある。しかし、差別を生み出す社会に正面から向き合い、社会と人からのつながりも絶たれている障害者への支援のあり方は、大きな社会問題として、一人ひとりが自覚的にならなければならない。そうしたことを、この本を読みながら考えた。2019/12/10

Anj

30
なかなか難しい本だった。相模原障害者殺傷事件について、障害者を施設に閉じ込めたことで起こった事件じゃないかという考察から始まり、障害者介護の現状など知らないことばかり。介護者との関係などシビアな内容もあり読んでいて苦しくなった。暴力的な面が出現する知的な障害がある方が介護(介助)を受けながら地域に根差して生きていくって個人的にはかなり難しいのかなと思うんだけど、周囲と関係を持つことで言葉を取り戻していく様子などを聞くと自分の思い込みを変えていかないといけないなぁと思ったり。2019/05/12

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