目次
第1部 創世記(衣装だんすから洞窟まで;暗闇でものを見る;鏡にはっきりと映るもの ほか)
第2部 出エジプト記(非常時と非常手段;巨人たちの行進;無限に生じる最高に美しい形態:対称性の逆襲 ほか)
第3部 黙示録(正しい時期に間違った場所で;霧が晴れる;ついに自由に ほか)
著者等紹介
クラウス,ローレンス[クラウス,ローレンス] [Krauss,Lawrence M.]
理論物理学者。アリゾナ州立大学にて「起源プロジェクト」を指揮する。「ニューヨーカー」誌などの雑誌、新聞に定期的に寄稿するかたわら、テレビ、ラジオ、映画などでも活躍している
塩原通緒[シオバラミチオ]
翻訳家。立教大学英米文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
16
「偉大なる宇宙の物語」というタイトルは内容を誤認させる。我々のいる宇宙を形作っている基礎的な力がいかに発見されてきたか、要は物理学の歴史を書いた本だ。(そうと知っていれば買わなかったかも)しかも、光や電磁力、重力まではともかく、弱い力や強い力になってくると、ほとんど理解できなくなってくる。その上、翻訳も酷すぎる。時折、純粋な日本語の文章としても意味が不明だ。2023/05/05
Enzo Suzuki
5
ローレンスクラウスの新刊。物理学の進化を読み解く歴史書。2018/03/31
roughfractus02
4
宇宙創造説と戦う「反神論者」の著者は、本書を意図的に聖書に模し、唯一の宇宙の創造を直線的時間に沿って辿る歴史なる考えに対抗する。確率統計でできた素粒子物理学は偶然が重なっても偶然と見なし、あり得る多世界の一つと捉える。この考えに則ると、ヒッグス粒子の発見によって完成した「標準模型」(強い相、弱い、電磁的の3つの基本的相互作用を記述する理論の一つ)の歴史は、ニュートンからワインバーグ、南部陽一郎に至る人間臭い科学者たちの試行錯誤の物語として可能な歴史の一つとなる、今のところは(So far[原題の一部])。2019/02/15
DEE
4
ニュートン力学が重力と関連し、磁力と電力が融合し、と世に存在すると言われる4つの力がどのように発見され、どのように統一されていったか。 時系列を聖書になぞらえて描かれたのがこの本。 マジでムズい。 数式は全く出てこないのだけど、だからといって簡単になるわけではない。 ほぼお手上げ状態の読書。 わかればわかるほどわからないことが出てくる。 歩むことそのものが物理学の進歩なのだろう。2018/10/01
Mits
1
邦題があんまりよろしくないですね。原題はThe Greatest Story Ever Told-So Far「もっとも偉大な物語(今のところ)」 宇宙論も勿論含まれているけれど、基本的には物理学の大統一理論へ向けての歩みが書かれている。当然、簡単な話ではないが、数式は一つも出てこないのでご安心を。2018/11/04