内容説明
或いは勇猛に、或いはたけだけしく、或いは知性豊かに、或は怯懦に、或は愚直に、運命に立ち向かい、運命に翻弄されながら、生死の境を生きた武将たちの群像が織りなす劇的世界を描いた、「平家物語」など軍記物語の興趣と魅力を、著者の明晰な論理性と鋭い感受性によって、解き明かした画期的な著述。
目次
平家物語
保元物語
平治物語
著者等紹介
中村稔[ナカムラミノル]
1927年生まれ。詩人・弁護士。詩集に『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)ほか。伝記に、『束の間の幻影―銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)。随想に、『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか。日本近代文学館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。