出版社内容情報
旅の達人、池内紀による全国の町村探訪記。町を選ぶ基準は、1.経済的に自立していること、2.歴史など由緒があること、3.個性がありそうなこと。とはいえ、行ってみるまで現実は分からない。自立どころか米軍のお膝元だったり、
内容説明
旅はやっぱりやめられない!独特の観察眼と楽しみ方で、日本文化の重層性を再確認する旅へと誘う池内流・紀行エッセイ。
目次
1 町の見つけ方(開拓者精神―北海道・森町;鳥の休み場―青森県・黒石市 ほか)
2 町の歩き方(大利根のほとり―千葉県・銚子市;旧家の訓―長野県・須坂市 ほか)
3 共存共栄(鮭もどる―新潟県・村上市;「そこそこ」の哲学―福島県・棚倉町 ほか)
4 隠れ里(楓軒の旅―福島県・桑折町;秘境の発見―福島県・桧枝岐村 ほか)
5 町のつくり方(起業精神―埼玉県・深谷市;八福神のお出まし―新潟県・糸魚川市 ほか)
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者・エッセイスト。主な著書に『ゲーテさんこんばんは』(桑原武夫学芸賞)、『海山のあいだ』(講談社エッセイ賞)、『恩地孝四郎―一つの伝記』(読売文学賞)など。訳書に『カフカ小説全集』(全6巻、日本翻訳文化賞)、『ファウスト』(毎日出版文化賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Syo
19
なかなか面白かった。2020/11/21
とりもり
3
旅エッセイとしては秀逸。訪れるところは、昔の宿場町など、過去に栄えたが過疎化・モータリゼーションの進展などで寂れつつある街が大宗。しかし、その中でも元気なところや人を見つけて、その美点を活写するスタイル。こんなに、日本には古い街並みが遺る都市が多かったのかと気付かされた。地元の観光資源をきちんと掘り起こさす、取り敢えず付いた予算で箱モノ施設を建設して暫くは人を集めるが、その後は無用の長物に。この手の事例が多すぎ。本当の観光資源とは何なのかを各地域が考えるためのヒントがこの本にはあると思う。★★★★☆2015/09/20
yosi
2
日本全国、その土地の歴史や住んでいる人々、地形なとさまざまなものから成り立っている町。読みながら行ったこともない町に思いを馳せました。 改めて、日本って島国といえども広いんだなぁ… 年を重ねて時間的に余裕ができたら、ゆっくりまわってみたいな。2015/08/12
takao
1
ふむ2020/10/04
onepei
1
行ったことのある町も行った見たい町もあった。ただ鉄道をすべて「電車」とするのはよくない。というか見えてない。2014/09/25