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内容説明
戦国時代に突如として結晶した太刀筋という無限の体系―。我と敵との“身の自然”を超えて実在する晴れやかな世界を開示する。“術”の行方をめぐり、日本社会を論じる新たな対話を収録。
目次
歩行について
身を損なうもの
術・法・流儀
稽古を究める
上泉伊勢守の創造
無住心剣術について
実なるもの
手裏剣術へ
“太刀筋”という体系
“基本”再考
剣を溯る者
模索の中で
著者等紹介
甲野善紀[コウノヨシノリ]
1949年生まれ。武術研究者。1978年に松聲館道場を建て、武術稽古の道に入る。古伝の術理を探究し、流儀にとらわれない開かれた稽古法・自由な発想法に、各種スポーツ、楽器演奏、ロボット工学などの分野から関心が寄せられている。2007年から三年間、神戸女学院大学で客員教授を務める
前田英樹[マエダヒデキ]
1951年生まれ。現在、立教大学現代心理学部映像身体学科教授。批評家。専攻はフランス思想および言語論。新陰流刀法を多年稽古し、長く新陰流・武術探求会を主宰する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koning
12
鹿島神流と新陰流をやってる剣術家でもある思想家二人の往復書簡と言うのが正解かな?紋切り型のイメージでもって現代文明を否定するというのが甲野の方のアレなとこかな?と。増補分で書いてる例の牛乳ダメだはもう例のカルトちゃんを鵜呑みにしちゃってるので、ここでぐったりしてしまった。それ以外では二人の往復書簡という形式がやっつけ仕事の対談よりは深く切り込めるのだなーという感じか。とは言え結構深層に降りずに表層のイメージで物事決めて掛かっちゃってる感じはつきまといますな。故にふらふらしてんじゃないのか?と思ったり。2014/03/11
ころすけ
1
二人の著者の間での手紙のやり取りという形で構成されている。正直、古い流派の話とかポカーンなんだけど、道を究めんとする思いは伝わって来る。ただ、昔、陸上をやってたので、走ることについては体感としてわかることがあるんだけど、そんなに体捻らないよ? 捻ってたら力が逃げて早く走れない。作用反作用というのも、なんか違うと思う。足は前には出すけど、蹴ることをそれほど意識してるわけじゃない。この辺、スポーツを不当に非効率なものとして表現している。彼らも日々研鑽し道を究めんとしているわけで、そこにも真理があるのでは。2014/02/24