内容説明
私が関心をもつ事柄は必ず人生に関するにちがいない―食卓の愉しみは、食べることの愉しみではない、良い話し相手が食卓の愉しみには必須なのだ、と語る詩人・弁護士が、その透徹した論理、鋭い感受性、該博な学識により、家常茶飯から社会事象にいたるまで、洞察し、批判し、話題にとりあげ、稀代の知識人と会話する愉しみを覚えさせる、滋味豊かな最新随想集。
目次
書について
仮名づかいについて
カルトについて
常用漢字表について
量販店について
核兵器について
食卓の愉しみについて
ミステリーについて
国語辞書について
大津事件と児島惟謙について
二人の大法律家について
尖閣諸島問題について
著者等紹介
中村稔[ナカムラミノル]
1927年生まれ。詩人・弁護士。詩集に、『鵜原抄』(高村光太郎賞)、『羽虫の飛ぶ風景』(読売文学賞)、『浮泛漂蕩』(藤村記念歴程賞)ほか。伝記に、『束の間の幻影 銅版画家駒井哲郎の生涯』(読売文学賞)。随想に、『私の昭和史』(朝日賞、毎日芸術賞、井上靖文化賞)ほか。日本近代文学館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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