生を肯定する―いのちの弁別にあらがうために

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生を肯定する―いのちの弁別にあらがうために

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791767236
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0010

内容説明

私たちの「生」はいまどのような問題にさらされているのか。脳死・尊厳死の問題点を一貫して指摘しつづけてきた著者が問う、生命倫理学、西洋思想史、医療・福祉制度など。さまざまな視点から研究者・医師と「いのち」について討議する。『生権力の歴史』の入門的対話集。

目次

第1章 生命倫理を超えて―『生権力の歴史』をめぐる対話(×香川知晶)
第2章 尊厳死法における生権力の作動―呼吸か「いのち」か(×市野川容孝)
第3章 尊厳死をめぐる闘争―医療危機の時代に(×荒川迪生)
第4章 「人間の尊厳」は解体すべき概念か―動物・理性・霊魂(×金森修)
第5章 生権力・生政治を超克するために―命の弁別問題から医療・福祉制度批判まで(×小泉義之)
第6章 脳はいかなる存在か―DBS・認知機能・植物状態・脳死状態(×片山容一)

著者等紹介

小松美彦[コマツヨシヒコ]
1955年、東京都生まれ。東京大学大学院理学系研究科・科学史科学基礎論博士課程単位取得退学。玉川大学助教授、東京海洋大学大学院教授などを経て、2013年より武蔵野大学教養教育部会教授。専攻は、科学史・科学論、生命倫理学。人間の生と死をめぐる問題を主に歴史的な視座から研究し、特に脳死・臓器移植や安楽死・尊厳死の問題に対しては積極的に取り組み、発言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mealla0v0

1
小松美彦が問題とするのは、生権力によるいのちの弁別だ。すなわち「生かすか死の中に廃棄する」の後者を、「人間の尊厳」によって「生きるに値する者」と「値しない者」とを分割するのが生権力の本質だと、小松は既に論じていた。本書は様々な者達からのそれへの応答だ。市野川は生権力による死は「自然死」であることを強調して小松の強引な読みを批判している。また金森は西洋思想史を単純化し過ぎだといさめ、小泉義之は尊厳概念による弁別には「ムラ」があると批判する。それでは現実を掴みきれないのではないかと。これらの批判はよくわかる。2019/01/26

dreamer

0
科学史、生命倫理学の大家、小松美彦氏。彼の頭のよさと厳しさ、まさに「知の巨人」と形容すべき大きさに圧倒された。圧倒されながらも立ち向かい、彼に生命倫理に挑戦し、共に厳しく考える経験は貴重そのものだった。今後も切迫感をもって考え続けなければならない。2015/11/01

tomodak

0
命の尊厳、尊厳死、脳死etc、重いテーマです。哲学的な論争は難しすぎて理解できませんが、断片的にでも考えるヒントが詰まってました。2014/04/19

イビサ

0
2013年のベスト3に入る本。4、5章が素晴らしい。やはり今年は脳に関する本に出会う。一番心に残ったのは、情動は身体から湧き上がるということ。脳ではない、身体が脳を作り、感じさせるのだ。自己も関係性が作り出すもので、自分で作れるものではない。人間とは何かを考えさせてくれる本。2013/11/30

YASU

0
フーコーのいう生権力をキーワードに,尊厳の有無によって人が生かされる⇔廃棄される,ことの問題を主題としての,他の論者との対談集.”尊厳”自体を否定する必要はないのでは?といった議論は,なかなか考えさせられるものがあった.2020/11/29

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