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内容説明
HIVに感染している女性に恋した、ある男の物語。テプフェール賞受賞、新鋭による自伝的BDの傑作。
著者等紹介
ペータース,フレデリック[ペータース,フレデリック] [Peeters,Frederik]
1974年スイス・ジュネーヴ生まれ。1997年に『チーズとジャム(Fromage et Confiture)』と『ブランドン・ベラール(Brendon Bellard)』でデビュー。2001年、本作『青い薬』を刊行。翌2002年、本作でテプフェール賞受賞、アングレーム国際漫画祭オフィシャルセレクションにノミネート。以後、話題作を立て続けに発表。ヨーロッパのさまざまな漫画祭で受賞歴の多い、新世代を代表する話題の注目作家
原正人[ハラマサト]
1974年生まれ。学習院大学人文科学研究科フランス文学専攻博士前期課程修了。BDの専門誌『EUROMANGA』(飛鳥新社)で翻訳および執筆に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びーとぅん
7
スイスの漫画家さんの自伝的な作品。フランスのこういうスタイルの漫画のことをバンド・デシネということを初めて知りました。HIV陽性の女性と恋におち、同じく陽性の彼女の息子と3人で生きていくことを決めた男性の話。エイズの治療法の進歩や、感染経路やその確率など、なんとなくしか知らなかった知識をしっかりと持つことがいかに大切か改めて感じました。病気に対する偏見や無意識の恐怖のようなものと戦いながらも、お互いを信頼しあって歩んでいく二人の姿は感動的で涙が出ます。哲学的な側面もあり、考えさせられる内容でした。2014/11/02
緑虫@漫画
5
HIVに感染している恋人と漫画家のお話。パートナーが抱えている大きな不幸を人が受け容れるときに往々にして見られる損得勘定からの飛躍はやはりとても美しいものだ。あと、作品の中で描かれていることで純粋にすごいと思ったのはAIDS治療の進歩ね。薬の力で1リットル血を飲んだとしても感染しないくらいに血中のウイルス濃度を下げれるとか、すごすぎてにわかには信じがたいレベル。2013/09/25
garth
4
「ねえ、子供つくろっか?」2013/09/29
龍國竣/リュウゴク
3
自伝、病、白黒。ダヴィッド・ベー「大発作」がすぐさま思い浮かんだが、著者もその系譜上にある事を否定しない。「本能の赴くまま」に描かれた「震えるような描線」が、読む者を不安にさせる。間に日本の春画が一コマ挿入されているのが記憶に残る。2013/09/25
wasabi
2
「すぐにうまくいくであろことはわかっていた...だがまだその瞬間には、それがどんな形を取るのかまではわからなかった...」「未だによくわかっていない...」2013/10/04