内容説明
メタボリックシンドローム、パンデミック、医療「崩壊」、大震災…。私たちはいま、ミクロからマクロまで無数のリスクに脅え、絶えず自己管理を迫られている。こうした風景がもはや日常化した現代社会の知られざる陥穽を、精緻な分析のもとで明らかにする。
目次
序章 リスク論の視座
第1章 リスクの医学―病の変容
第2章 リスクパニックの時代―疫病としてのインフルエンザ
第3章 グローバリゼーションと身体のテクノロジーの変容
補論 「ミルク、それともレモン?」福祉国家と選択の自由
第4章 安全への欲望と医療「崩壊」
第5章 神経経済人の憂うつ
最終章 リスク社会1986/2011―東日本大震災再考
著者等紹介
美馬達哉[ミマタツヤ]
1966年生まれ。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院医学研究科准教授(脳機能総合研究センター)。専門は、臨床脳生理学、医療社会学、医療人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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