犬と人が出会うとき―異種協働のポリティクス

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  • サイズ B6判/ページ数 462,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791766666
  • NDC分類 480
  • Cコード C0010

内容説明

おびただしい“種”の海に漂いさらされて生きてきたヒトという存在。われわれは異種のなかでこそ息づき、いまだかつて単独で人間だったことはないのかもしれない。犬のみならず猫や鶏、想像上の生物まで、非言語コミュニケーションの現場をトレースし、動物と人間の関係を圧倒的な知的離れ業で解き明かす冒険の書。

目次

第1部 私たちは、人間であったことなどない(種と種が出会うとき;価値を帯びた犬と生きた資本;苦しみを分かち合う―実験動物と人間の道具的関係;検証される生―純血腫の犬の世界での愛と知の実践;雑種犬のクローンを作製し、虎を救い出す―生命倫理の不安と豊饒という問題)
第2部 スポーツ記者の娘のノート(健常なからだと伴侶種;友として結ばれた種;コンタクト・ゾーンでトレーニングする―アジリティーというスポーツでの権力、プレー、発明)
第3部 絡みあう種と種(クリッターカム―自然文化の中の複眼;チキン;テクノ文化にあって伴侶種となること;最後の食事―滋味ある消化不良)

著者等紹介

ハラウェイ,ダナ[ハラウェイ,ダナ] [Haraway,Danna J.]
1944年コロラド州デンバー生まれ。イェール大学で実験生物学から科学史に転じ、生物学の博士号を取得。1980年からは、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で、科学技術論とフェミニズム理論を講じる

高橋さきの[タカハシサキノ]
1957年東京生まれ。東京大学大学院農学系研究科修士課程修了、森林植物学専攻。以降、工業所有権の現場で、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

2
ふむ2021/05/16

Daimon

0
どういう方向に人類学は進むのだろう2017/02/12

☆☆☆☆☆☆☆

0
社会-環境における種間のヘテロな絡まり合いから新たな存在が生成するとする、犬おばさんの若干イヌセントリックな議論。本書はけっこうANTっぽいけれども、予想外の材料の併置から未来への開かれをも描き出す手腕はさすが。ただ、やっぱりハラウェイの本は翻訳がちょっとなぁ。。。2016/04/30

つだしょ

0
1)犬や猫といった人間以外の動物は、伴侶種としてコンタクト・ゾーン(現実世界をかたちづくる絡み目)で出会い伴に世界をかたちづくっている。犬とは人同士と同じように言葉でコミュニケーションをとることは限定的だが、アクション等非言語的な方法で行う。それはどちらがより優れているというのではなく、どちらもお互いの存在を構成する要素であり、結び目だ。人間が最も優れていてそれ以外はペットや害獣や野生にすぎないという天動説のような人間中心主義を脱し、2021/02/27

i-kom81412

0
もう少し翻訳がなんとかならないかと思って、250ページのところで読むのをやめて、原書を買った。2018/03/07

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