内容説明
おびただしい“種”の海に漂いさらされて生きてきたヒトという存在。われわれは異種のなかでこそ息づき、いまだかつて単独で人間だったことはないのかもしれない。犬のみならず猫や鶏、想像上の生物まで、非言語コミュニケーションの現場をトレースし、動物と人間の関係を圧倒的な知的離れ業で解き明かす冒険の書。
目次
第1部 私たちは、人間であったことなどない(種と種が出会うとき;価値を帯びた犬と生きた資本;苦しみを分かち合う―実験動物と人間の道具的関係;検証される生―純血腫の犬の世界での愛と知の実践;雑種犬のクローンを作製し、虎を救い出す―生命倫理の不安と豊饒という問題)
第2部 スポーツ記者の娘のノート(健常なからだと伴侶種;友として結ばれた種;コンタクト・ゾーンでトレーニングする―アジリティーというスポーツでの権力、プレー、発明)
第3部 絡みあう種と種(クリッターカム―自然文化の中の複眼;チキン;テクノ文化にあって伴侶種となること;最後の食事―滋味ある消化不良)
著者等紹介
ハラウェイ,ダナ[ハラウェイ,ダナ] [Haraway,Danna J.]
1944年コロラド州デンバー生まれ。イェール大学で実験生物学から科学史に転じ、生物学の博士号を取得。1980年からは、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で、科学技術論とフェミニズム理論を講じる
高橋さきの[タカハシサキノ]
1957年東京生まれ。東京大学大学院農学系研究科修士課程修了、森林植物学専攻。以降、工業所有権の現場で、翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
Daimon
☆☆☆☆☆☆☆
つだしょ
i-kom81412